オットさんが体を張って姐さんを守ったのは立派だった。防弾ベストを着ててもなかなかできることじゃない。やっぱり恐怖はあるだろうし、背中じゃなく頭に当たったら普通に死ぬからね。
ヨルさんも部長さんも強い。あれだけの人数を相手にしてバッサバサと倒していく。ヨルさん毒霧もまったく効かないし、電撃も痛いですんでしまう…もともとの体質なのか訓練の賜物なのかどっちなんだろう。でも強敵相手にはまた踏み込めなくなってしまって…。偽装家族は殺しの仕事をつづけるためだったのに、それが枷になって思いきり戦えなくなるのは本末転倒というか。それだけ大切な存在になってしまったんだろうな。
そのうえ殺しの仕事をつづける意味を見失ったり。ヨルさんの強さの根源のひとつが迷いのなさだったと思う。店長を信じて、店長に言われるままいっさいためらうことなく殺していく。でもそこが揺らいだらヨルさんにも隙ができてしまうわけで。強敵と戦っている最中に考えることじゃないんだけど、疑問が湧き上がってしまったらなかなか無視もできないよね。
最終的には自分で結論を出して戻ってこられてよかった。ヨルも黄昏も最終的に目指すところは同じなんだよな。いつか互いの正体がバレても敵対せずにいられたらいいんだけど。あとユーリは姉さんが死んだら間違いなく壊れると思う。ユーリが立派に生きていくためには姉さんの存在が必要不可欠。そこらへん自覚してもらいたい。
ユーリの重度シスコンが中尉にすっかり理解されているの笑う。というか中尉が優しすぎてもうね。秘密警察なんて風邪くらいで甘ったれるなとか言いそうなイメージだけど、中尉は部下の看病までしてくれる。ハーブティーを買ってきてくれて、淹れてくれて…ユーリがまだ若くて子供みたいで危なっかしいからですかね。