たった一つ

昨日セラヴィの玄関のドアの直ぐ前に
お客様のように
小鳥がじっと立っていました。

野鳥のようですが
近くに行っても逃げません。

巣箱から落ちたのか?
怪我をしたのか?
子供の鳥のなのか?大人の鳥なのか?
管理人には
小さいだけで子供の鳥に見えてしまいます。

さすがにお泊りのお客様ではなさそうですし・・・
確かに変です。

真近でよく観察します。

どうしたんだろう??
毛を立てて真ん丸くなってます。
寒いのかなぁ~
呼吸は正常そうに見えます。

しっかり立って
可愛い瞳で管理人を見つめます。

どうしよう・・・・
きっと怪我だ
頭の中に多くがよぎります。

鳥の病院は遠く
関越を飛ばさなくてはならなく
この連休の猫の手も借りたいこの時期に
どうやってその時間を作ろうか??

もし飛ぶことが出来なくなったら・・・
この先
この鳥を一生面倒見なくてはいけないかもしれない。
我が家にはそれこそ猫がいますし・・・
野鳥の育て方は大丈夫かしら・・・

小鳥の様子をしゃがんで観察しながら
短い時間に頭の中でいろいろ考えました。

そぉ~っと触ってもそのままです。
ちょっと緊張して羽がきつくつぼめられて
小鳥はホンの少し小さくなりました。
ほっとさせるように首の後ろをそっと撫ぜてあげました。

「もう覚悟を決めるしかない!!!」
このままでは野良猫の餌になってしまうし、
それにこの寒さでは・・・・

意を決して
鳥を手のひらでそっと捕まえようと思ったその瞬間
小鳥は遠くの木の上まで飛び立ちました。

あ~良かったぁ~・・・
本当に良かった。

見てしまったからには
一生面倒を見る覚悟をしなくてはなんて^_^;

本当にほっとしました。

そして、こんな言葉を思い出しました。

「ただ一人の人を救うより
幾千人の人たちの心配することの方が楽だ」

うる覚えなのだけど
何となく思い出しました。

テレビの映像で
世界中の貧しく飢えに苦しむ子供達の心配し
戦争の痛ましい犠牲者の家族の心配をし
地球平和の祈り

でもね
目の前に
いや
「心の目の前に」居ないものは
心配するだけなんです。

心の目の前のたった一つの重さ

欲張ることはありません。
たった一つ
されど
大きな命の一つ

大変なことです。
本当に・・・・
それでもたった一つの重さを知る人でありたい
それから逃げない人でありたいと思うのです。

と言いながらも・・・
実際は凄くホッとしたんですよ!
もちろん小鳥が元気に飛べたから
でももう一つは
大きな責任から解放されたから^_^;

また
説得力なくなるんだよね・・・
まあ仕方ない、これが正直者の管理人ですから(^^)v






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