新エバ夫婦の山紀行ログ

道産子60代、四季を通じて主に夫婦で登った北海道の山を中心に紀行文を載せています。アウトドア大好き夫婦。

厳冬初の「風不死岳 (1103m)」に臨む

2025年02月20日 | 山紀行 (道央・札幌・積丹)

厳冬初の「風不死岳 (1103m)に臨む

前夜想定外の大雪、アイテムはスノーシューだった⤵

■ 山 行 日    2025年2月20日 (木)   日帰り

■ ル ー ト    北尾根コース

■ メ ン バ ー     夫婦登山 № 3

■ 登 山 形 態     ツボ足 (アイゼン装着) (アルパインクルーザー3000)

■ 地 形 図    1/25000地形図  「風不死岳」

■ 三角点・点名   三等三角点  点名「風不止 (フップシ) 」

■ コースタイム   七合目で撤退につき、タイム参考にならず・・

風不死岳北尾根コースの登山口・・・あるはずのトレースはすべて雪に埋もれる (ここで約15cm位でしたが・・)

★ 意外にも・・・

里山に等しい「風不死岳」でしたが、意外にも厳冬期には一度も登っていなかった。

そして、昨夜は札幌南区の小金地区で46㎝の大雪となり、その雲の一部が支笏湖周辺にも

流れたと思われる。とは言え登山口で15㎝ 程度ならアイゼンを付ければ大丈夫だろうと高

を括り、出発。当然スノーシューなんて用意もせずノートレースとなった登山口から軽いラッ

セルとなった。そこにすぐ後ろから単独の男性がスノーシューで追い着き、抜いて行った。

 

もちろん有難くその跡を追う・・が。

 

1合目と2合目の間にある巨木ニレの倒木・・通行出来る部分がカットされて通りやすい。

快晴・無風状態で絶好の登山日和だったが・・・

★ ツボ足では5合目までが限界だった・・・

本日の先頭を登っているスノーシューの男性は、ほぼ全ノートレースのラッセルをしながら

登っているし、有難くその跡をアイゼンを付けたツボ足状態でも最初は快調だった・・。

しかし、積雪は少しずつ増えながら5合目を過ぎた頃から急登になる。どこに登山道がある

のか分からないがスノーシューはジグを切りながら難なく登っているように見えた。

ただ、ツボ足隊は違った。特に私は「池中玄太80キロ」に等しく、スノーシューのトレー

スから更に20㎝ 以上は踏み抜き、その深さは腰まで来る事が何度もあった。

そうなると次の一歩まで時間も掛かるし、次の一歩も踏み抜くと、もう足が止まる・・。

 

牛歩戦術で一歩ずつ足底を固めながら登ると上手く行く場合もあったが、これでは時間だけ

掛かって前には進まない。それでも何とか踏ん張り6合目まで来たが、すでに1時間半以上

掛かっていて、フクラハギがパンパン状態。でも、まだ時間も早いのでもう少し頑張ろうと

歩を進めた。ウエイト半分のチーヤンに先を登って貰う。やっぱり軽いと違うなぁ~・・。

 

悪戦苦闘の末、七合目となる「見晴台」まで来て・・・白旗降参。

ここまで2時間以上掛かっていたし、この先の雪の状態も不安だったので出直す事にした。

4合目、まだ緩斜度で積雪も膝下くらいだから難なく歩けたが・・・

★ 腰まで埋まる深雪に悲鳴・・・

まるで厳冬期の洗礼を受けているかのように里山で始めて難儀した深雪だった。

高度が上がり次第に風も出て来て汗を掻いている体には厳しかった。ただ、天気だけは良く

時間もまだ早い事に余裕はあったが、なにせこの深雪には参った。

 

なぜ、スノーシューも積まなかったのかと後悔する。

次第に深くなる新雪も快晴の陽気に誘われてつい上を目指してしまう・・・

★ ここが私たちの頂上でいい・・・

ここが本日の頂上です!

七合目、標高807m 「見晴台」

ここを本日私たちの頂上と決める。

11時50分。登り約2時間30分を超えていた。通常なら頂上まで2時間前後なので

ここで2時間半なら私たちには充分だった・・・

見晴台といいつつも周りの木々が延びて視界の邪魔になっているが、この名が付いた頃

は、きっと景色が良かったのかも知れない。

 

少し風が吹いて寒いので、写真だけ撮って早々下山する事に・・・。

また来週天気を見てリベンジしたいと思う。