昨日は、日本アカデミー賞を観ていました。私が映画好きで、また知人に映画関係者がいるせいか、自然と映画の授賞式には興味を持ってしまいます。でも、授賞には、どうしても「選考者の主観」が反映されますから、受賞できなかった人達の心情を思うと、複雑な気持ちになります。すべての映画人がベストを尽くして、作品に係わっているのですから、選ばれた映画人全員を称えるような祝賀会にしてあげれば良いのにとも思ったりします。映画のような芸術性の高い分野でも、競い合う賞レースをするのは、日本人の精神性に果たして合っているのでしょうか。私は、受賞を逃した人達がなんだか気の毒でなりません。
昨日のアカデミー賞の檀上のインタビューで、仲間由紀恵さんが「自分の演技には厳しい意見も頂いていたので、ここにいることが嬉しいような、恥ずかしいような...」と寂しげな表情で語っていたのを観て、仲間由紀恵さんに厳しい駄目出しをするっていったい...と私は仲間さんが本当に可哀そうになりました。
ヨーロッパ映画祭の主催者、パトリス・ボワトーさんに私が初めて出会った頃、パトリスさんは自身の映画の主演女優を探していました。ちょうど、パトリスさんが中谷美紀さんに出演依頼の為に会った後で、私はパトリスさんと知り合いになりました。中谷さんに「丁重なお断り」を受けた後、パトリスさんは、次に仲間由紀恵さんに会う予定で、マネージャーさんとコンタクトを取っていました。が、私は、仲間さんを主演にするのは無理っと直感しました。2002年の「ごくせん」前の話なのですが、それでも私は、仲間由紀恵さんは必ず、大ブレイクすると思っていたのです。そして、私の予想通り、仲間さんは2005年の「ごくせん」で大ブレイクして、翌年には「功名が辻」に主演、その後、映画「大奥」、そして今回の「私は貝になりたい」で二度、アカデミー優秀主演女優賞を受賞しました。パトリスさんが見事、仲間さんサイドに振られたのはあまりに当然のこと。というよりも、仲間さんの場合は、マネージャーさんが「丁重にお断り」されたそうですから、パトリスさんは仲間由紀恵さんに会う機会さえありませんでした。パトリスさん、残念っ!
仲間由紀恵さんは、あまりに美しすぎるせいか、演技力が時に過小評価されているのではないかと感じます。しかし、実際、仲間由紀恵さんは、輝く美貌だけでなく、限りない才能と美徳を兼ね備えた類稀な女優さんだと私は思っています。仲間さんは、セリフの間の取り方もアドリブもあまりに巧すぎて、巧いことに気づいてもらえないほど巧い。声も澄み切って、張りがあって美しく、セリフのない時の眼差しや繊細な表情も素晴らしい。まだ若いのに、抑制の利いた、情感豊かな演技が出来る稀有な女優、仲間さんに映画人のパトリスさんが惚れた気持ちよくわかります。
先代の「きれいなお姉さん」こと中谷美紀さんは、ご存じのように、映画「シルク」で、存在感のある堂々とした演技で、見事な英語を披露しました。パトリスさんのお話によると、中谷さんは英語が流暢なだけではなく、時々、フランス語も話していたそうです。私も中谷さんの語学の才能は素晴らしいと思います。落ち着いていて聡明な中谷美紀さんの今後の活躍も楽しみです。
それにしても、昨日は、私はやっぱり、仲間由紀恵さんの心からの笑顔が見たかったです。仲間由紀恵さん、何があっても、これからもずっと輝く女性でいて下さい。そして、日本の映画界が清く、正しく、美しく発展することをお祈りしています。
お便り有難うございました。お便りとても嬉しかったので、貴女やお母様を始めとする仲間さんファンに応えて、再び、仲間由紀恵さんの投稿をしました。人生の年輪を重ねた方からのお墨付きも頂き、嬉しいです。今日の投稿、読んで下さいね。
ありがとうございます。
仲間さん、意外なキャストです。
私もあの頃好きだったものは今は少し違う様に。
背伸びしてたのかと思うくらい、さっぱり消えました。
今、美術ですが。
とにかく抽象の部分を作らないから、そうなっていったのかも知れません。
でも映画はお洒落で素敵ですよね。