今年の夏は、猛暑の爪痕が各地に刻まれ、その波紋は今後も尾を引きそうです。熱中症で亡くなられた方が例年の比ではなかったことが何より辛いです。そして、毎日の生活のことでは、これから口にする秋の果実が相当割高になるそうです。農家の方達はこの夏、枯れた作物を前にして何度ため息をついたことでしょう。友人も庭の植木が枯れてしまってがっかりと言っていました。私も自宅の小さな庭で、今まで見たこともない毒虫に、手を数カ所刺されてびっくりしました。毒虫も例年以上に発生し、酷暑にむしゃくしゃしていたのかもしれませんが、私も超痛い思いをして、その後、ガーデニングが怖くなってしまいました。今は大人しく水やりだけしています。近所の子供達も、こんな異常気象があった後は、天変地異が起きるのではないかとびびっています。何故か、子供達は頭を寄せ合って「地球滅亡」の話をひそひそするのが好きなようです。
ところで、ECO担当最高責任者、仲間由紀恵さんは、毎年、お正月に放送される「仲間由紀恵の蒼い地球」というドキュメンタリー番組で、珊瑚の養殖を調べる為に沖縄を訪ねてレポートしたことがありました。地球の生態系や温暖化を扱っているこの番組はとても真面目で、仲間由紀恵さんのナレーションも、沖縄からの仲間さんのレポートも素晴らしかったです。
仲間さんは自宅で珊瑚を飼っていて、珊瑚の養殖にずっと関心を注いでいます。実は、私も沖縄の珊瑚礁が気になっていますので、昨年、沖縄を訪れた時に、珊瑚の遺骸で埋め尽くされている海辺を見て、寂しく切ない気持ちになりました。海の青さと美しさが目に沁みた分、尚更一層。
「蒼い地球」の仲間さんのしっとりとしたナレーションには毎年、惹き込まれて聞き入ってしまいますが、珊瑚礁に向かって、仲間さんが「温暖化に負けるな」とヤンクミのような檄を飛ばしたのには、思わず笑ってしまいました。珊瑚がその簡単明瞭な激励の言葉を理解したかどうかは分かりませんが、実際には、珊瑚の養殖の成果が目に見えて来ているようで嬉しいです。
私は個人的には、詩人の魂を持った科学者、レイチェル・カーソン氏の著作が好きで、彼女の研究や思索を通じて、地球の生態系に興味を持つようになりました。「仲間由紀恵の蒼い地球」では、ECO担当最高責任者、仲間由紀恵さんに、珊瑚礁に活を入れてもらいつつ、今後も「地球の温暖化」を始めとする生態系の問題を真摯に伝えて頂きたいです。