12月9日に卵巣嚢腫で入院しました。
腹部の膨満感でクリニックにかかりMRIの画像を見て愕然となりました。
卵巣は13cm程の大きさ(通常は親指の先ぐらいだそうです)
当然腹腔鏡では手術は行えずしかたなく開腹手術となりました。
実は6月のドックで少し卵巣が腫れているとの指摘を受けていたんです。
特に再検査が必要とも言われず数ヶ月が経ったある日、自分のお腹の異常な膨らみを感じました。
最初は下腹ポッコリで、贅肉が付いて来たぐらいにしか思わなかったのですが、運動しても凹まずとにかくお腹はどんどん大きくなって来ました。
友達にお腹の事を話すと、直ぐにクリニックに行った方がいいよって言われ、医師に診察してもらうと即手術ですねの一言。
卵巣って肝臓と同じくサイレント臓器の為、自覚症状が出てき出すと手遅れになるほど厄介らしいのです。
私の場合も痛くも痒くもなくただただお腹が張って来てスカートが履けない状態で気づいたのです。
また、良性か悪性かも病理検査でないとわからないらしく、ドクター曰くお腹を開いてみないとなんとも言えないとの事。
とにかく初めての手術なので恐がりの私は不安でいっぱい。
予め執刀医の先生から手術の流れを聞いていたので余計に緊張していたのかも…
そう言えば、何度も注意されたのが市販のバファリンは内服しない様にとの事、なんでも出血が止まらなくなるらしく飲んだら手術は中止となりますとまで言われました。
色々あるんですね^^;
病室に入るとまずリストバンドが付けられました。
これには、自分の名前とQRコードが表示されています。(お薬や検温血圧等を計る際に間違いが無い様にする為です。)
全身麻酔の為、手術前日の食事は重湯のみ(洗濯のりを食べている様な感じです)
もちろん下剤も飲んで胃と腸は空っぽにしなければなりません。
この日は殆ど眠る事ができませんでした。
そして手術当日~
手術はお昼からでした。
ちょうど3時間くらい前になると看護師がやってきて手に透明なフィルムを貼られました。
これは点滴の針を入れる際に、痛くないように皮膚を麻痺させるフィルムなのです。
そして手術着に着替え、足には血栓予防の為、弾性ハイソックスを着用します。(手術中は同じ姿勢を何時間も取る為足に血栓が出来やすくなるのだそうです)
この弾性ハイソックス、かなりの締め付け感が有りつま先部分はなんと足の爪が見れる様穴があいています。
一通り準備ができ、刻々と予定時間が迫って来ました。
もう、ここまで来たらもちろん逃げる事はできません(笑)
もう、怖くて怖くてベッドの周りをウロウロしていました。
と、予定時間が過ぎても一向に呼びに来る気配がありません。
看護師さんに確認したところ、前の手術の方がどうも長引いているようでいつ終わるのかがはっきりしないそうなのです。
え~~ それでなくてもドキドキなのに、いつ呼ばれるかわからない…
気持ち的には死刑台に立つ様なそんな感じです^^;
看護師からお呼びがかかったのは、それから3時間後でした。
待ってる辛さは、半端無かったです。
<手術室入室>
手術室までは歩いて行きます。
一般の人とは別のエレベーターに乗り込みます。
降りた所が中央手術室の扉の前~
中に入り、履いて来た靴をスリッパに履き替え、頭にはシャワーキャップの様なものを被らされます。
そして、また大きな扉を抜けると、いくつかの部屋が有りました。
8番に入ってください と言われ歩いて入って行くとそこはテレビでよく見る手術室の光景でした。
一気に緊張はMAX状態~
手術室の温度は通常より低めの為、手術台は予め温かくされています。
ここで再び名前を言わされQRコードのチェック
自分の身体の幅くらいしか無い細い手術台に寝ると、ます緑色の布を全身にかけられます。
そして手術着を脱がされ体に心電図のコードや点滴等色んなものが装着されます。
麻酔科の先生が今から麻酔を入れますので直ぐに意識が無くなりますよとの声が
それでは入れますね… この言葉を最後に闇の中に引き込まれた感じに意識が無くなりました。
実際には3時間の手術だったのですが、特に夢を見ていた訳でも無く直ぐに闇の中から終わりましたよ、深呼吸してください~の声が…
ちょうど井戸の底にいる自分に向かっておーーいって叫ばれた感じです。
目を開けたと思うのですが、最初は自分が手術していた事すらもわからないくらい頭がボーっとしてました。
それでも、手術の前にレクチャーされた『麻酔が切れたら人工呼吸器を外すので自分で呼吸する為に大きく深呼吸をしてください』と言う言葉を急に思い出し、意識朦朧の中一生懸命、深呼吸してたと思います。
もちろん気管のチューブが外された事も全然覚えていません^^;
再び目が覚めたのは病室の中でした。
そして意識がはっきりしてくるとお腹と腰に凄まじい痛みが襲って来ました。
あまりにもの痛さで、昔の人の切腹ってきっとこんなに痛いんやろうなって訳のわからない事を考えてました(笑)
手には点滴、口には酸素マスク、胸には心電図のシール、指には血液中の酸素量を計るクリップみたいなものを付けられ足には圧をかける機械、身動き出来ない状態です。
痛いのに身動き出来ない…
全身麻酔のせいで奥歯を噛み締める程の寒さと吐き気が痛みとともに襲って来ました。
お腹を切ってるので吐く時にお腹に力を入れられないんです。
って言うより痛くて吐けない吐けないから苦しいそして痛い寒いの繰り返し…
私にとってはまるで地獄^^;
痛みがひどいときはこのスイッチを押すと痛み止めの薬の量を調節出来ますよと看護師さんから点滴に繋がれた怪しげなスイッチを渡されました。
もちろん押しまくりました。(後でわかったのですがこの痛み止めも吐き気を伴うらしいのです…)
押しまくった所で一定量しか出て来ない仕組みにはなっているので出過ぎになることは有りません。
手探りで押していたので、痛み止めのスイッチとナースコールのスイッチを押し間違えた事も度々有りました(笑)
後、一時間置きくらいに来る看護師さんの血圧測定と検温そしてお腹の傷のチェック、これも辛かった…
チェックされる度に起こされ自分の名前を言わされそしてQRコード ← 寝れない原因はここにも
体温計の数字は計る度に上昇し、38度5分になってくるとこれまた不安…
私どうなるの~ 看護師曰く熱が上昇するのはお腹を切ったからだそうで徐々に下がって来るので安心してくださいとの事。
手術した一日目は人生の中で一番長く感じられた一日でした。
こんなにも、辛い状態ですが入院のしおりでは次の日に食事そして第一歩行を行うとなっていました。
さすがに次の日は無理だったのですが、人間の身体って不思議ですね、術後2日めになるとあの辛さが嘘の様に楽になって人の手を借りて歩ける程になりました。
『歩かないと回復が遅れますよ』と看護師さんに言われ痛さをこらえて少しずつ歩く事に。
なんでも歩く事により、内臓が定位置に収まり更には癒着も防げるそうなのです。
手術5日目で初めてのシャワー~
恐る恐る自分の切ったお腹を見てビックリ~
透明なフィルムが貼られていたのですがその上から血液の縁に沿って黒マジックでなぞってありました。
黒マジックでなぞる事によってはみ出た部分で出血の量がわかるらしいのです。
何も聞かされていなかったので一瞬黒マジックがどす黒い血に見えて凝視できませんでした(笑)
そして溶ける糸で縫っていた為術後の抜糸も無く、今後5年から10年は経過観察とはなりましたが14日の入院を終え無事退院できました。
毎日のように色んな人がお見舞いに来て下さり、本当に心底弱っていた自分が勇気づけられました。
でも一番私を励ましてくれたのは末期癌のお友達。
私が励まさないとダメな立場なのに逆に元気をもらいました。
『なかなか経験できない事をしたのだから選ばれし人だとポジティブにとって頑張りましょう』って
まだまだお腹の痛みも残って激しい運動も出来ないけど、早く職場復帰出来る様頑張ります^^
因みにお腹から取り出したものは1.5kgもありました。@@
腹部の膨満感でクリニックにかかりMRIの画像を見て愕然となりました。
卵巣は13cm程の大きさ(通常は親指の先ぐらいだそうです)
当然腹腔鏡では手術は行えずしかたなく開腹手術となりました。
実は6月のドックで少し卵巣が腫れているとの指摘を受けていたんです。
特に再検査が必要とも言われず数ヶ月が経ったある日、自分のお腹の異常な膨らみを感じました。
最初は下腹ポッコリで、贅肉が付いて来たぐらいにしか思わなかったのですが、運動しても凹まずとにかくお腹はどんどん大きくなって来ました。
友達にお腹の事を話すと、直ぐにクリニックに行った方がいいよって言われ、医師に診察してもらうと即手術ですねの一言。
卵巣って肝臓と同じくサイレント臓器の為、自覚症状が出てき出すと手遅れになるほど厄介らしいのです。
私の場合も痛くも痒くもなくただただお腹が張って来てスカートが履けない状態で気づいたのです。
また、良性か悪性かも病理検査でないとわからないらしく、ドクター曰くお腹を開いてみないとなんとも言えないとの事。
とにかく初めての手術なので恐がりの私は不安でいっぱい。
予め執刀医の先生から手術の流れを聞いていたので余計に緊張していたのかも…
そう言えば、何度も注意されたのが市販のバファリンは内服しない様にとの事、なんでも出血が止まらなくなるらしく飲んだら手術は中止となりますとまで言われました。
色々あるんですね^^;
病室に入るとまずリストバンドが付けられました。
これには、自分の名前とQRコードが表示されています。(お薬や検温血圧等を計る際に間違いが無い様にする為です。)
全身麻酔の為、手術前日の食事は重湯のみ(洗濯のりを食べている様な感じです)
もちろん下剤も飲んで胃と腸は空っぽにしなければなりません。
この日は殆ど眠る事ができませんでした。
そして手術当日~
手術はお昼からでした。
ちょうど3時間くらい前になると看護師がやってきて手に透明なフィルムを貼られました。
これは点滴の針を入れる際に、痛くないように皮膚を麻痺させるフィルムなのです。
そして手術着に着替え、足には血栓予防の為、弾性ハイソックスを着用します。(手術中は同じ姿勢を何時間も取る為足に血栓が出来やすくなるのだそうです)
この弾性ハイソックス、かなりの締め付け感が有りつま先部分はなんと足の爪が見れる様穴があいています。
一通り準備ができ、刻々と予定時間が迫って来ました。
もう、ここまで来たらもちろん逃げる事はできません(笑)
もう、怖くて怖くてベッドの周りをウロウロしていました。
と、予定時間が過ぎても一向に呼びに来る気配がありません。
看護師さんに確認したところ、前の手術の方がどうも長引いているようでいつ終わるのかがはっきりしないそうなのです。
え~~ それでなくてもドキドキなのに、いつ呼ばれるかわからない…
気持ち的には死刑台に立つ様なそんな感じです^^;
看護師からお呼びがかかったのは、それから3時間後でした。
待ってる辛さは、半端無かったです。
<手術室入室>
手術室までは歩いて行きます。
一般の人とは別のエレベーターに乗り込みます。
降りた所が中央手術室の扉の前~
中に入り、履いて来た靴をスリッパに履き替え、頭にはシャワーキャップの様なものを被らされます。
そして、また大きな扉を抜けると、いくつかの部屋が有りました。
8番に入ってください と言われ歩いて入って行くとそこはテレビでよく見る手術室の光景でした。
一気に緊張はMAX状態~
手術室の温度は通常より低めの為、手術台は予め温かくされています。
ここで再び名前を言わされQRコードのチェック
自分の身体の幅くらいしか無い細い手術台に寝ると、ます緑色の布を全身にかけられます。
そして手術着を脱がされ体に心電図のコードや点滴等色んなものが装着されます。
麻酔科の先生が今から麻酔を入れますので直ぐに意識が無くなりますよとの声が
それでは入れますね… この言葉を最後に闇の中に引き込まれた感じに意識が無くなりました。
実際には3時間の手術だったのですが、特に夢を見ていた訳でも無く直ぐに闇の中から終わりましたよ、深呼吸してください~の声が…
ちょうど井戸の底にいる自分に向かっておーーいって叫ばれた感じです。
目を開けたと思うのですが、最初は自分が手術していた事すらもわからないくらい頭がボーっとしてました。
それでも、手術の前にレクチャーされた『麻酔が切れたら人工呼吸器を外すので自分で呼吸する為に大きく深呼吸をしてください』と言う言葉を急に思い出し、意識朦朧の中一生懸命、深呼吸してたと思います。
もちろん気管のチューブが外された事も全然覚えていません^^;
再び目が覚めたのは病室の中でした。
そして意識がはっきりしてくるとお腹と腰に凄まじい痛みが襲って来ました。
あまりにもの痛さで、昔の人の切腹ってきっとこんなに痛いんやろうなって訳のわからない事を考えてました(笑)
手には点滴、口には酸素マスク、胸には心電図のシール、指には血液中の酸素量を計るクリップみたいなものを付けられ足には圧をかける機械、身動き出来ない状態です。
痛いのに身動き出来ない…
全身麻酔のせいで奥歯を噛み締める程の寒さと吐き気が痛みとともに襲って来ました。
お腹を切ってるので吐く時にお腹に力を入れられないんです。
って言うより痛くて吐けない吐けないから苦しいそして痛い寒いの繰り返し…
私にとってはまるで地獄^^;
痛みがひどいときはこのスイッチを押すと痛み止めの薬の量を調節出来ますよと看護師さんから点滴に繋がれた怪しげなスイッチを渡されました。
もちろん押しまくりました。(後でわかったのですがこの痛み止めも吐き気を伴うらしいのです…)
押しまくった所で一定量しか出て来ない仕組みにはなっているので出過ぎになることは有りません。
手探りで押していたので、痛み止めのスイッチとナースコールのスイッチを押し間違えた事も度々有りました(笑)
後、一時間置きくらいに来る看護師さんの血圧測定と検温そしてお腹の傷のチェック、これも辛かった…
チェックされる度に起こされ自分の名前を言わされそしてQRコード ← 寝れない原因はここにも
体温計の数字は計る度に上昇し、38度5分になってくるとこれまた不安…
私どうなるの~ 看護師曰く熱が上昇するのはお腹を切ったからだそうで徐々に下がって来るので安心してくださいとの事。
手術した一日目は人生の中で一番長く感じられた一日でした。
こんなにも、辛い状態ですが入院のしおりでは次の日に食事そして第一歩行を行うとなっていました。
さすがに次の日は無理だったのですが、人間の身体って不思議ですね、術後2日めになるとあの辛さが嘘の様に楽になって人の手を借りて歩ける程になりました。
『歩かないと回復が遅れますよ』と看護師さんに言われ痛さをこらえて少しずつ歩く事に。
なんでも歩く事により、内臓が定位置に収まり更には癒着も防げるそうなのです。
手術5日目で初めてのシャワー~
恐る恐る自分の切ったお腹を見てビックリ~
透明なフィルムが貼られていたのですがその上から血液の縁に沿って黒マジックでなぞってありました。
黒マジックでなぞる事によってはみ出た部分で出血の量がわかるらしいのです。
何も聞かされていなかったので一瞬黒マジックがどす黒い血に見えて凝視できませんでした(笑)
そして溶ける糸で縫っていた為術後の抜糸も無く、今後5年から10年は経過観察とはなりましたが14日の入院を終え無事退院できました。
毎日のように色んな人がお見舞いに来て下さり、本当に心底弱っていた自分が勇気づけられました。
でも一番私を励ましてくれたのは末期癌のお友達。
私が励まさないとダメな立場なのに逆に元気をもらいました。
『なかなか経験できない事をしたのだから選ばれし人だとポジティブにとって頑張りましょう』って
まだまだお腹の痛みも残って激しい運動も出来ないけど、早く職場復帰出来る様頑張ります^^
因みにお腹から取り出したものは1.5kgもありました。@@
術後も無事の様で良かったです
とにかく 『 ゆっくり 』 回復して下さい
お大事に!
でも、すごい冷静。
緑色の布だったとか、何も覚えていない。
こう言う経験をして改めて思ったのは、人間健康でいられるって言う事が何よりの幸せだなって…
健康体が一番ですね。
ウユニ塩湖は、またそのうち機会を作って行きたいと思います^^
匠さんも健康には気を付けてくださいね~
あんなに痛かったのに、今自分がこうやって家にいてブログしてるのが不思議なくらい^^
手術室の緑色の布は結構脳裏に焼き付いてるよ~
お疲れ様でした。
それしても1.5kgって立派すぎますよ。。
これからの経過が順調で、早く回復できるおまじないとして、快気祝いに伊勢鮨で、一貫といわずに「旬」をおごりましょう(笑)
これで元気100倍っす!
立派に育った腫瘍ちゃんも今は跡形も無くお腹はペチャンコになりました^^
なので、伊勢鮨の旬は余裕でいけますよ~
いつにしましょう(笑)
入院なさって手術で辛い経験をされていたのに知らなくて申し訳ありません。
大変でしたね、お仕事にご旅行と大忙しでしたからおっしゃるように休養の時間をいただいたのでしょうね。
しばらくの間の~んびりして美味しいものを食べて音楽を聴きながらお体と心を癒して下さい。
入院の事は私がばんちゃんに心配かけるといけないから黙っててねとお願いしてたので、すみません^^;
もうすっかり良くなって、後は会社から復職OKが出れば通常勤務に戻る事が出来ます。
入院と言えども入社以来初の長期休暇なので充分に休養を取る事が出来ました。
また、落ち着いたら皆でお食事でも行きませんか^^