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上記2冊が語る内容に、P.F.ドラッカー氏が語る「プロフェッショナル・マネジャーに共通する8つの習慣」を組み合わせると、なかなか面白い。共通している点は、いずれも成功の前提に社会的(公的)な視点が反映されていること(以下のリンクをご参照下さい)。
1.近江商人の商法と理念(AKINDO委員会HPより)
2.P.F.ドラッカー氏が語る「プロフェッショナル・マネジャーの行動原理」に共通する8つの習慣(OutLogic Inc.のBlogより、Harvard Business Review 2004年8月号の紹介記事)
3.スティーブン・R.コヴィー氏の語る「7つの習慣」(フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社のHPより)
まず、冒頭の「菜の花エコ革命」では、近江商人の基本理念「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)」が紹介され、さらに世代間を超えた長期的な理念「孫子(まごこ)よし」を加えた「三方よし+1(プラスワン)経済」が提唱されている。全国を跨ぐ広域なビジネスにおいて、社会的(公的)な視点が三本柱の一つに据えられていたことは、グローバル化した経済社会にあって益々重要視すべき人間の智恵だろう。著者の藤井絢子氏によって「持続可能社会への視点」が付加されたことも大いに見習いたい。
次に、ドラッカー氏の8つの習慣では、特に8番目の『「私」ではなく「我々」として、発言したり考えたりしていた。』に注目したい。公益の視点が忘れられた昨今の短絡的利己追求思考が、矮小で孤独な短期的成功(に見えるモノ)しか生まないことは、歴史が証明している。個人を超越した発想は、本来日本のムラ社会に流れていたものだ。排他的に画一化することは避けつつも、日本の優れた智恵は継承したい。
最後に、コヴィー氏の7つの習慣では、習慣の4~6に双方向の社会的(公的)な視点が盛り込まれている。
いずれにおいても、『優れたものを創造するには、社会的(公的)な視点は欠かせない』ということが言えよう。まちづくりや地域コミュニティの活性化においても、妥協とは異なるこの積極的な和の精神を大事にしたい。
近江商人の人間像(小林事務機株式会社のHPより)
近江商人の三方よし その理念と商法(同志社大学経済学部教授 末永國紀氏 (財)滋賀県産業支援プラザHPより)
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