2020年の幕開けにあたり、新年という節目をチカラにすべく、10年前の自分がどんなことを記していたかを振り返りつつ、今後の方針をメモしておきます。 . . . 本文を読む
「消滅自治体」の余波が必要以上にローカルの不安を煽っている。
あれは単なる仮説、このままの傾向が続くとこうなりますよ、というシナリオであって、実は同様の推計は何年も前から国や人口問題を扱う研究所でも出してきた。
そのような警鐘がありながら、あまり話題にならなかったのは、どこかよその話だろうと、当事者意識がなかったからにほかならない。その意味で増田レポートが、名指しで「この自治体が危険信号出ている . . . 本文を読む
海外にある日本食レストランは5.5万軒以上、この3年で2倍近くに増えたと言われます。ヨーロッパでも外国資本の寿司チェーンが大流行り。
国内では回転寿司の寿司ネタで、最近トロに並ぶほど人気が高いのがサーモン。
そのサーモンで大躍進を続けているのが、ノルウェー産です。
香港、中国、フランスでも売上を伸ばし、今やその伸び率は毎年30%と絶好調。
では、なぜノルウェー産のサーモンが世界中で売れるようになったのか?
ノルウェーがとった国家戦略の秘訣についてメモします。 . . . 本文を読む
近年、コミュニティデザインという言葉も加わり、様々な言葉で語られるまちづくり。地域の衰退に伴い、その活動は全国各地で活況を呈す中、その実、成果を出せないまま頓挫する活動が次々と生まれている。
その一方で、まちづくりと異なるある分野では、数多くの挫折者を救う画期的な取組みがなされていた。救済者の数は、今や二千人に迫る勢い。
はたして【挫折克服の3つのポイント】とは何か?今回は異分野の取組みから、活動継続のヒントを学ぶ。 . . . 本文を読む
旅シヨーット!プロジェクト コンペダイジェスト
地域のPRをテーマとした映像作品への関心が高まっています。
映画「らくだ☆銀座」や「降りてゆく生き方」のような長編だけでなく、最近は数分~20分程度の短編映画、プロだけでなくアマチュア作品も急増中。
この背景には、①動画配信サイトの普及、②撮影機器の充実化・低廉化、③動画編集ソフトの多様化などにより、映像制作の敷居が低くなったことに加え、前回の記 . . . 本文を読む
よくも悪くも時代の流行を映すファッション誌。
1999年に創刊された『ソトコト』を機に、エコでスローなライフスタイルをテーマとした雑誌『ku:nel』(2002年)、『Lingkaran』(2003年)、『Brava!』(2004年)…と相次いで創刊。今も粘り強く続くものもありますが、残念ながら休刊となったものもあります。
雑誌媒体の構造不況という側面もありますが、流行り廃りも否めません。
そん . . . 本文を読む
最近、官公庁や民間企業の方のお話に耳を傾けていると、様々な問題の根源は、
人と組織に集約されることに気がつきます。先月参加した中心市街地活性化に関するシンポジウムでも、話題の中心は人と組織。そして、それらをどうマネジメントしていくかでした。
その人と組織について、メディアで気になった記事を3つ紹介します。
■2010年3月11日(木)日本経済新聞夕刊3面より抜粋。
3月10日、経済協力開発機構( . . . 本文を読む
9月2日(水)のNHK総合「おはよう日本『首都圏』」で山梨の双葉サービスエリアで行っている地域ブランドの取組み事例が紹介されていました。
そこで活躍するのは女性が中心となって活躍する地元のマーケティング会社、株式会社Rolling-C。地元の生産者や製造者等の小さな組織が、ころころ変わる消費者にニーズを汲み取ることは難しく、それぞれが独自にマーケティングを行うのでは、非効率で効果的な商品開発や販売 . . . 本文を読む
マネジメント - 基本と原則 [エッセンシャル版]P・F. ドラッカー,上田 惇生ダイヤモンド社このアイテムの詳細を見る
マネジメントの父、ピーター・ドラッカーの本に、次のようなくだりがあります。
200年も前から経済学者が言ってきたように、経済活動には三つの資源が必要である。土地つまり物的資源、労働つまり人材、資本つまり明日のための資金である。これら三つの経営資源を確保しなければならない。
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離島振興は、宮本常一氏が最も力を注いだ活動の一つであり、無給で離島振興協議会の事務局長を務め、9学会連合(民族学、民俗学、人類学、社会学、考古学、言語学、地理学、宗教学、心理学の9つの学会により構成)により画期的な調査が各地で行われました。同氏が50回以上も訪問したという佐渡では、宮本の提案により、昭和30年代に「廃校活用」「住民参加型」の民俗資料館(小木市)がつくられたほか、地域の経済的自立の重 . . . 本文を読む
(▲横浜市保土ヶ谷区の地元の子ども達によるフィールドワークの成果発表風景)
民衆の知恵を発掘し、後世に伝えなければ…という強い使命感によって地球4周分を旅し、学問の枠に納まらない偉大な業績を残した稀代の民俗学者/宮本常一は、生涯の師と仰いだ渋沢敬三からフィールドワーカーの心得を学び、自分を戒める言葉として生涯を通じて以下の3つのことを忠実に守ってきたそうです。
1)他人(地域の住民)に迷惑をか . . . 本文を読む
中小企業による創発的ネットワークが優れているとして知られるボローニャについて文献から一部を紹介します。
『基本ケースで学ぶ地域経済学』では、グローバル経済化できらりと光る国内外の地域事例が紹介されており、その中にボローニャが紹介されています。
特にボローニャにおける中小企業支援を読んでいて、かなり驚きました(第10章執筆担当:鎌倉健/大阪樟蔭女子大学学芸学部教授)。興味深い内容につき、箇条書きに直 . . . 本文を読む
6月1日(日)付の朝日新聞朝刊(3面)で地域医療の問題が取り上げられていました。その記事に掲載されたグラフによると、1955年では4人のうち3人が自宅で最期を迎えたのに対し、1975年には2人のうち1人に。この年を境に病院・診療所で亡くなる人の方が多くなり、2005年には5人のうち4人が病院・診療所で亡くなるという状況となっています。病院・診療所で看取られることが普通となり、自宅で最期を迎えること . . . 本文を読む
前回に引き続き、井上ひさしさんの本から、ボローニャ市の商工会議所がとった戦略を紹介します(本書では3つとありましたが、4つに分けました)。
この商工会議所が解決したい問題は、中心市街地の空洞化でした。郊外に大型スーパーができたことが原因にあるようです。日本だけの問題ではないのですね。
こちらの戦略は非常に具体的で、日本でも大いに参考になるものです。
商工会議所が取組んだ戦略
(1)商店街を専 . . . 本文を読む
「四つの誓い」
(1)復興のためには女性の力が必要である。そこで女性が安心して働くことができるような環境をつくるために、まず公共保育所を建てることにしよう。それが街づくりの第一歩である。
(2)街の中心部の歴史的建造物と郊外の緑は、市の宝物である。この二つはあくまで保存し、維持しよう。
(3)「投機」を目的とした土地建物の売買は、お互いに禁じ合おう。
(4)市内の職人企業の工場については、業績が . . . 本文を読む