朝、Xを見ていたらこんなポストが流れていた。
いろんなひどい記事読んできたけど、ダントツで酷い。公認心理師を名乗ってるけど、真偽を疑いたくなるレベル。
— 岩国怜 (@iwakunily) September 29, 2024
ここまで言うと具体的に批判しないとまずい気がするのでちゃんと批判する。https://t.co/hT37DLNcse
複数の人が同じ記事を引用リポストしていた。
元となる記事が削除されているので、ポスト自体が消えるかもしれないので、スクリーンショットを取った。
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大学の学部4年の時に、卒業論文で心理テストを作ってそれで何かを結論づけようとした同期生がいたのだが、バッサリ切り落とされた。
「どの心理テストを使うの?」に「自分で作った」と答えた同期生。
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まさにこれと同じことを言われていた。
「信頼性と妥当性はどうなっている?」答えられなかった同期生。
助け船出そうにも出せない。自分の卒論に精一杯で、誰のどの論文に彼女が求めようとしている心理テストがあるのか分からなかったから。
その彼女は別の実験を行って無事に卒業した。
大学院に進学して、臨床心理学の講義で「心理テストが出来るまで」(もちろん、こういうタイトルじゃないよ)の論文を読んだ。
いやー、あんなに大変なものだとは。
何度も何度もテストを行い、質問項目を厳選していく過程に「私には無理だ」と、その論文を書いた先生を尊敬したものだ。
「心理学研究」という、日本の心理学では最高峰(と思っている)の論文集に掲載されていたのだから、ちゃんと認められた心理テストになるのだと思う。
学部時代に、同期生がバッサリ切られたのもこのときにしっかり理解した。
心理テストを作るということは、それだけで論文集に掲載されるだけの力を持っているということ。
学部生がほんの数日でホイホイ作れるようなものではない。
ずっと「心理テスト」と書いてきているが、ここで言う「心理テスト」というのは、いくつもの質問項目にYes、Noの2択だったり、5段階評価でどのあたりに当てはまるか等だったりを答えるタイプのもの。
信頼性とは、誰がやっても同じ結果が得られること。
妥当性とは、きちんとその問題を扱っているかということ。
信頼性はなんとなくでも分かると思うのだけど、妥当性は難しいかもしれない。
極端なことを言うと、「物差しでリンゴの重さを量っていませんか」ということ。
もし、上記の「いじめられやすさ」のテストが信頼性も妥当性もバッチリ、というのなら、その時点でかなりのニュースになっていると思う。
問題とされている記事が削除されているため全く読めないのが残念。
沢山の人にバッサリ切り落とされているが、学部生じゃないんだよね?
呆れて笑いが止まらない。