Chiakiの徒然日記

湯来から来た雪を積んだ車

「大雪」のニュースを聞くと思い出す。
学生の頃、アルバイト先の病院への通勤には、アストラムラインとバスを乗り継いでいた。
乗り継ぎにかかる時間はさほどでもなかったので、通勤時間としては45分ほど。
ただ、料金が高かった…。往復で1100円分のプリペイドカードでは足りない。
週に3日だから、4000円弱くらいだったかな。

そんな私を見兼ねたわけじゃないだろうけど、職員さんの一人が土曜日の帰りのみ、車で送ってくれると言い出した。
実は当時私が住んでいたアパートは、複数あるルートのうちの1つが通り道になるという。
土曜日は毎回、というわけではなかったが、相手の職員さんの都合さえつけばお言葉に甘えさせてもらった。

送ってもらうようになってからの冬。
その日、住んでいたあたりでは雪は降っていなかったが、山沿いの方では雪、という天気だった。
私のアパートに近づいてきた頃、何台かの車の屋根やトランクにものすごい量の雪が積もっているのを見かけた。
トランクに積もっている雪がリアウインドウも隠して屋根に迫っていると書いたら、大体の想像はつくだろうか。
ぎょっとしていたら、職員さんが言った。
「ああ、あれ『ゆき』から来ているね~」
一瞬、「は?」と思ったので職員さんの顔をまじまじと見つめてしまった。
「『ゆき』」
と職員さんはニヤニヤ。
私の頭の中で、知っているというか聞いたことというか、見たことある漢字がピコーンと閃いた。
「ああ、『湯来』!」
「そう、『湯来』から来た車だね」
その職員さんも湯来の人だと、その時聞いた。
職員さんは、その後、私が退職する直前に職場で倒れ、意識不明のまま私は退職した。
お見舞いに伺ってご家族だけにでもお礼を言いたかったけど、病状は知らされても入院先は教えてもらえなかったので、仕方がない。
上司にはお礼の言付けを頼んで退職した。

ちなみに…。
今回、地名の漢字を確かめるために調べてみたところ、湯来町は2005年に広島市に合併されていた。

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