春になり、お庭の草たちも目覚めたようで、
アチラコチラに顔を出し始めたから草むしりをした。
父は最近、よく涙を流すことが急に増えた。
こんな言葉も毎回、言う。
「本当に幸せ者だよ!
子ども達に、こんなにも御世話してもらって、、、ありがとう(涙)」
食事、排泄、お薬、着替え、ベッドの微調整、等々。
兄も私も仕事があり、
基本、早朝&夕方以降を看ている。
なので昼間は、兄嫁さんにお願いしている。
私の帰宅は兄より少し早くて、16時頃かな?
(母は左半身が安定しないので、父の介護するのは危険な為)
あまりにも感謝を伝えるから、
「もういいよ、言わなくても」と言ったのだが、
それでも言いながら泣いている。
私にすれば、当たり前のこと!と思って、
父の介護している。
最初は、下の世話を嫌がられたけど、
今は普通に出来るようになった。
それと、、、数日前の深夜2時、
父が勝手にベッドから降りて、動けなくなっていた。
自力で何度も何度も叫んだらしいのだが、
家族には一切、聞こえず、たまたまトイレに起きた母が廊下を歩いている途中、
父の声が微かに聞こえたらしい。
私の寝ている部屋へ入ってきて、助けを求めに来た。
「ねぇ、み○、ちょっと起きてよ!
DADが大変なことになっているの」
眠い目を擦りながら、父の部屋に向かうと、
ベッドに居るはずの父が倒れている。
慌てて駆け寄り、身体を抱き起こそうとした。
いくら痩せていても、やっぱり重い。
母は、兄を起こしに行き、兄も来て、
何とか無事に父をベッドへ戻した。
父が痛む足を我慢して動かすには理由があるはずだ。
私は父に、何故、ベッドから降りたのか?を聞いた。
そしたら、
「向こうのテーブルにあるお茶が飲みたくて、、、
喉がカラカラになってたから」と。
実は、その数時間前のこと。
兄&私は、
父に何かあった時に周りの人達が動きやすいように!と思い、
テーブルも全て、
父のベッド周りから離して設置することにしていたのだ。
これがダメだったようで、母からは、
「貴方たち、介護する側の目線で考えているでしょう?
そうじゃないのよ!
DADにとって、生活しやすい環境にしてあげなきゃ!
貴方たち、看護師さん達は、
その時々にテーブルは動かせば良いだけよ!
簡単に動かせるように、足にはキャスターが付いてるでしょ?
皆は歩けるんだから。
もっと、DADの目線で考えてあげて欲しい」と。
母の言葉で、確かにその通りだ!と兄も私も反省した。
どうやら兄も、自身の父親のこと!となれば動揺するのか?
あまり冷静には動けないようだ。
その後、父以外の家族で、
今後、このようにならないように話し合った。
父が大きな声を出して、助けを呼ばないで済むように!と、
介護用のチャイムを取り付けることになった。
最大90dBなので、一気に皆が聞こえるようになった。
チャイムは便利で助かる。
ホームセンター等では、
4000円程度で販売されていて手頃な価格だ。
介護用品、オムツ、色々と出費が多い今、高価でない!ということが本当に有り難く感じる。