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The Black Crowes "WARPAINT"

2009年10月14日 | Rock CD

Cd1_3

'05年のバンド再始動のうれしいニュースから待つこと3年。途中、Freak N Roll Into The Fog』(ライブ盤)のCrowesらしからぬ間延びした内容に、「もはやバンドとして終わったか?」と危機感を募らせておりましたが、見事!な傑作を送り出してくれました。

最大のヒットはLuther Dickinson(North Mississippi Allstars)の加入。おやじのJim DickinsonはRy Cooder、The Rolling StonesからPrimal Screamまでほんと多くのレコードで名演を聴かせてくれた伝説のピアノ弾きですが、先日、惜しくも他界されました。しかし、そのDNAは息子にしっかりと引き継がれたようです。期待以上のマジックをバンドに引き起こしましたね。

そのLutherにフォーカスを当てますと、本作では主にスライドギターで大活躍。ギターが唄いまくっております。一度聴いたら忘れられなくなりそうな美しいメロディーラインが印象的な⑦⑪。ヘヴィーでダーク、切れ味鋭い②などなど。Lutherの音楽性の”黒い”部分は、その②や、⑨(Reverend Charlie Jacksonのカヴァー。もともとブルースに根ざした曲を多く作っているCrowesとはいえ、これだけストレートなブルース・ナンバーを収めるのは2ndアルバム収録の『Bud Luck Blue Eyes Goodbye』以来じゃないでしょうか。)で具現しております。めちゃくちゃカッチョエエです。

Crowesらしいロック・ナンバー①④。ブリティッシュな香り漂う⑦⑧。そして、アルバム半分近くを占めるスロー・ナンバー③⑥⑩⑪⑫では、次回作で開花することとなるルーツ・ミュージック回帰への傾向が伺えます。阿呆烏的には、Shake Your Money Maker』と並ぶ、Crowesの最高傑作です。


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