竹林亭白房

昇々「指定校推薦」@演芸図鑑

□本日落語二席。
◆春風亭昇々「指定校推薦」(NHK総合『林家正蔵の演芸図鑑』)。
東京渋谷NHK放送センター、令和6(2024)年2月4日OA。
これは以前衛星劇場『衛星落語招待席』で聞いたことがある。公演情報は、東京大手町三井ホール、令和3(2021)年6月11日(「落語ドマーニ 」-あさの会- 新真打四人衆祝の会」)。
このときは、ホール落語会だったので時間が潤沢にあったから、しっかり最後まで聞くことができた。

大学の指定校推薦を得るために、成績表の点数をあげてもらおうと、各教科の先生のところへ懇願に行く生徒の噺である。今回、『演芸図鑑』という十数分程度の尺で、美術・数学の先生ところへ行ったという件(くだり)で終ってしまった。

が、これはもっとさきがあって、他の先生のところへもまわったあとに、ぎりぎり点数が足りそうとなったとき、今度は、もっと優秀な女子生徒がいたために、その女子のもとへ行って推薦出願をとりさげるように頼みに行くという展開になる。
さらに、生徒はもろもろの策が奏功して希望の大学(以前聞いたときは早稲田)に入り、年を経て結婚するというところまでいくのである。

本当は、以前聞いたとき、その結婚相手が例の優秀な女子生徒かどうかわからないまま終ったので、次回聞いたときはそれが知れるような内容だったらよいなと思っていたけれど、今回はその手前で終ってしまった。

古典には、どこで切ってもよいように構成されているというつごうのよい落語がいくらもあるが、それは時代のフィルターを経てそのようになったのだろう。しかし、新作ではなかなかそのようなものができない(できていない)のではないか。

今回聞いた「指定校推薦」も、今まで聞いたことのない人には、嗚呼、この程度で終ってしまう噺なんだなと思うかもしれないけれど、一度聞いたことのある者には、とても消化不良感が残ってしまう。またいつかしっかり聞きたいものである。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日テレ『笑点』第2896回)。
日テレ麹町スタジオ、令和6(2024)年2月4日OA。
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