『ウルトラマンブレーザー』(第9話)「オトノホシ」は、オールドウルトラファンにはうれしいガラモン登場である。しかも、『ウルトラQ』(第16話)「ガラモンの逆襲」を踏襲して、宇宙怪人セミ人間がガラモンを操っているという設定にもなっていた。
今回、ブレーザー用に創作されたプロットは、六十年前に地球にやって来たセミ人間は、地球で享受されている音楽にいたく感銘を受け、自らも音楽に親しんで楽器を手にして演奏するようにまでなるというもの。
そして、地球侵略に利用するガラモンを音楽によって操るという設定にしていた。だから、SKaRD隊員のミナミアンリが、地球人に擬態したセミ人間のアンサンブルを阻止することによって、ガラモンも動きをやめ、それをウルトラマンブレーザーが仕留めるという結末にしていた。
セミ人間たちの演奏する楽曲が『ウルトラQ』のメインテーマだというのも秀逸。ちなみに、編曲はエピソード内にも、擬態セミ人間として登場する東儀秀樹。地球人名ツクシホウイチである。他の演奏者も、ニイゼミチ・ヒグラシカナデなどセミに由来する名である。一人だけクロイワチッチという名だが、由来不明。
いつもはエンディングロールで、MindaRynの歌う「BLACK STAR」(作曲・編曲:小山寿/作詞:SACHIKO)とともにその回のダイジェストが流れるが、今回は、挿入歌『ウルトラQ』メインテーマで、モノクロのダイジェスト映像が流れたのもオマージュっぽくておしゃれだ。
六十年前にセミ人間たちが、地球に降り立って、ある一軒家で初めて音楽と接するシーンでは、その家で流れていたのが蓄音機だったというのは、ちょっと苦笑。
六十年前は『ウルトラQ』放映時(1966年)にだいたいあわせた設定なのだろうが、その当時、ふつうの家のそこここで蓄音機を使っていたなんてのは、ほとんど見聞きしていない。すでに骨董品である。なんかデフォルメされたレトロ感なのか。
□本日落語二席。
◆瀧川鯉昇「茶の湯」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
岐阜県山県市美山中央公民館、令和5(2023)年7月14日収録(9月9日OA)。
◆桂雀々「くっしゃみ講釈」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和5(2023)年6月4日(「落語ドマーニ」-よるの会-」)。
今回、ブレーザー用に創作されたプロットは、六十年前に地球にやって来たセミ人間は、地球で享受されている音楽にいたく感銘を受け、自らも音楽に親しんで楽器を手にして演奏するようにまでなるというもの。
そして、地球侵略に利用するガラモンを音楽によって操るという設定にしていた。だから、SKaRD隊員のミナミアンリが、地球人に擬態したセミ人間のアンサンブルを阻止することによって、ガラモンも動きをやめ、それをウルトラマンブレーザーが仕留めるという結末にしていた。
セミ人間たちの演奏する楽曲が『ウルトラQ』のメインテーマだというのも秀逸。ちなみに、編曲はエピソード内にも、擬態セミ人間として登場する東儀秀樹。地球人名ツクシホウイチである。他の演奏者も、ニイゼミチ・ヒグラシカナデなどセミに由来する名である。一人だけクロイワチッチという名だが、由来不明。
いつもはエンディングロールで、MindaRynの歌う「BLACK STAR」(作曲・編曲:小山寿/作詞:SACHIKO)とともにその回のダイジェストが流れるが、今回は、挿入歌『ウルトラQ』メインテーマで、モノクロのダイジェスト映像が流れたのもオマージュっぽくておしゃれだ。
六十年前にセミ人間たちが、地球に降り立って、ある一軒家で初めて音楽と接するシーンでは、その家で流れていたのが蓄音機だったというのは、ちょっと苦笑。
六十年前は『ウルトラQ』放映時(1966年)にだいたいあわせた設定なのだろうが、その当時、ふつうの家のそこここで蓄音機を使っていたなんてのは、ほとんど見聞きしていない。すでに骨董品である。なんかデフォルメされたレトロ感なのか。
□本日落語二席。
◆瀧川鯉昇「茶の湯」(NHKラジオ第一『真打ち競演』)。
岐阜県山県市美山中央公民館、令和5(2023)年7月14日収録(9月9日OA)。
◆桂雀々「くっしゃみ講釈」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和5(2023)年6月4日(「落語ドマーニ」-よるの会-」)。