□本日落語一席。
◆五明楼玉の輔「子別れ」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京町田市町田市民ホール、令和5(2023)年12月6日収録(「東京落語会」)。
ふつう演題を「子別れ」としか出さない場合は、下の「子は鎹」である。そして、今回の玉の輔もそう。ただ、ちょっとおもしろかったのは、御店の番頭が熊のところへ木場までつきあってくれと誘いに来たときに、道すがら熊がこれまでの経緯を番頭に語るという体裁で、「子別れ」の上・中をダイジェストで聞かせたところである。
こういう演りかたは今までに聞いたことがない(たぶん)。玉の輔が考えた手法だろうか。だとすると、なかなか才人である。
かつて、立川談志家元が、地語りのようにして「子別れ」の上・中を演ってから、下の「子は鎹」に入るという構成でまとめたことがあったけれど、今回の演りかたのほうが良いかもしれない。
ちなみに、玉の輔の「子別れ」は、最後の鰻屋の場面に番頭さんもいっしょになって出てくるという型だった。これはどこからの流だったか。また、調べておかなくては。
◆五明楼玉の輔「子別れ」(NHK-Eテレ『日本の話芸』)。
東京町田市町田市民ホール、令和5(2023)年12月6日収録(「東京落語会」)。
ふつう演題を「子別れ」としか出さない場合は、下の「子は鎹」である。そして、今回の玉の輔もそう。ただ、ちょっとおもしろかったのは、御店の番頭が熊のところへ木場までつきあってくれと誘いに来たときに、道すがら熊がこれまでの経緯を番頭に語るという体裁で、「子別れ」の上・中をダイジェストで聞かせたところである。
こういう演りかたは今までに聞いたことがない(たぶん)。玉の輔が考えた手法だろうか。だとすると、なかなか才人である。
かつて、立川談志家元が、地語りのようにして「子別れ」の上・中を演ってから、下の「子は鎹」に入るという構成でまとめたことがあったけれど、今回の演りかたのほうが良いかもしれない。
ちなみに、玉の輔の「子別れ」は、最後の鰻屋の場面に番頭さんもいっしょになって出てくるという型だった。これはどこからの流だったか。また、調べておかなくては。