□本日落語二席。
◆桂吉坊「遊山船」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和4(2022)年6月29日(第648回「TBS落語研究会」)。
東京に移植されていない純の上方落語である。川を行く屋形船を見ながら、橋の上から夕涼みをするという習慣が江戸庶民にはなかったからだろうか。または、そのようなシチュエーションとしてふさわしい場が江戸東京にはなかったからだろうか。
そんなことを思いつつ、昭和43(1968)年以後の「落語研究会」のデータを確認してみると、今回の吉坊の高座以外に一度も「遊山船」はかかっていないとわかった。現在の「落語研究会」は、TBS主催の第五次「落語研究会」と言われるものだが、少なくとも、ここでは初の「遊山船」ということのようだ。
この第五次では、吉坊の師匠桂吉朝や大師匠の桂米朝などが、ここにあがっているが、誰も「遊山船」は演らなかったようだ。第四次以前はどうかわからない。というか、第四次以前には上方の落語家があがることがあったのかどうかも自分は知らない。
「落語研究会」に足を運ぶ客は御通家ばかりだろうから、上方落語のことにも精通しているのだろう。でも、実際に生で聞いたという客はどれほどだったものか。いちおう反応は悪くなかったような気はした。
また、吉坊のように古典落語を本寸法で語り、脱線の少ない高座というものを、御通家は好むように思われるので、そういう意味でも成功だったと言えるのか。
◆桂吉坊「遊山船」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和4(2022)年6月29日(第648回「TBS落語研究会」)。
東京に移植されていない純の上方落語である。川を行く屋形船を見ながら、橋の上から夕涼みをするという習慣が江戸庶民にはなかったからだろうか。または、そのようなシチュエーションとしてふさわしい場が江戸東京にはなかったからだろうか。
そんなことを思いつつ、昭和43(1968)年以後の「落語研究会」のデータを確認してみると、今回の吉坊の高座以外に一度も「遊山船」はかかっていないとわかった。現在の「落語研究会」は、TBS主催の第五次「落語研究会」と言われるものだが、少なくとも、ここでは初の「遊山船」ということのようだ。
この第五次では、吉坊の師匠桂吉朝や大師匠の桂米朝などが、ここにあがっているが、誰も「遊山船」は演らなかったようだ。第四次以前はどうかわからない。というか、第四次以前には上方の落語家があがることがあったのかどうかも自分は知らない。
「落語研究会」に足を運ぶ客は御通家ばかりだろうから、上方落語のことにも精通しているのだろう。でも、実際に生で聞いたという客はどれほどだったものか。いちおう反応は悪くなかったような気はした。
また、吉坊のように古典落語を本寸法で語り、脱線の少ない高座というものを、御通家は好むように思われるので、そういう意味でも成功だったと言えるのか。
それにしても、この「落語研究会」に呼ばれる上方の落語家がほぼほぼ桂米朝一門だというのは、京須偕充の好みによるものだろうか。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2876回※ABS秋田放送開局70周年記念)。
秋田県あきた芸術劇場ミルハス、令和5(2023)年7月22日収録(9月10日OA)。
◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・春風亭一之輔・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2876回※ABS秋田放送開局70周年記念)。
秋田県あきた芸術劇場ミルハス、令和5(2023)年7月22日収録(9月10日OA)。