□本日落語一席。
◆桂雀々「夢八」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和5(2023)年6月4日(「落語ドマーニ」-ひるの会-」)。
おもしろい噺だとは思うのだけれど、若干陰気なところもあるからか、あまり頻繁に聞かれない落語だ。ちなみに、2011年以後だと、たった三席しか聞いていない。うち二席はこれも含めて桂雀々だ。あと、一席は柳家㐂三郎が「落語研究会」で掛けたもの。
もうちょっと遡るとどうだろうと、2005~2010年も確かめてみると、この五年間では五席。つまり一年に一回は聞いていたことになる。ネタにも流行り廃りがあるということか。また、この五席のうち二席は桂雀々(あと三席は二代目露の五郎・笑福亭学光・笑福亭純瓶)。
いずれにしても、この落語の演者は圧倒的に桂雀々のようだ。そう考えると、さきに記した柳家㐂三郎の一席というのは特異だ。もともと上方種なんだろうけれど、東京には根付くほどに移植されていないわけだ。さて、㐂三郎は誰からこれを教わったものか。
こういった物の怪系というのは、もともと上方に特有のものじゃないだろうか。「七度狐」「猫の忠信」「天神山」「こぶ弁慶」などが挙げられる。東京落語だと、「お若伊之助」くらいか。上方・東京の違いを解き明かす何か材料になるのだろうか。
◆桂雀々「夢八」(衛星劇場『衛星落語招待席』)。
東京大手町三井ホール、令和5(2023)年6月4日(「落語ドマーニ」-ひるの会-」)。
おもしろい噺だとは思うのだけれど、若干陰気なところもあるからか、あまり頻繁に聞かれない落語だ。ちなみに、2011年以後だと、たった三席しか聞いていない。うち二席はこれも含めて桂雀々だ。あと、一席は柳家㐂三郎が「落語研究会」で掛けたもの。
もうちょっと遡るとどうだろうと、2005~2010年も確かめてみると、この五年間では五席。つまり一年に一回は聞いていたことになる。ネタにも流行り廃りがあるということか。また、この五席のうち二席は桂雀々(あと三席は二代目露の五郎・笑福亭学光・笑福亭純瓶)。
いずれにしても、この落語の演者は圧倒的に桂雀々のようだ。そう考えると、さきに記した柳家㐂三郎の一席というのは特異だ。もともと上方種なんだろうけれど、東京には根付くほどに移植されていないわけだ。さて、㐂三郎は誰からこれを教わったものか。
こういった物の怪系というのは、もともと上方に特有のものじゃないだろうか。「七度狐」「猫の忠信」「天神山」「こぶ弁慶」などが挙げられる。東京落語だと、「お若伊之助」くらいか。上方・東京の違いを解き明かす何か材料になるのだろうか。