□本日落語一席。
◆三代目桂南光「素人浄瑠璃」(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和7(2025)年2月16日※生放送(第123回「上方落語をきく会」夜の部)。
所謂「寝床」だが、落げの丁稚が「寝床」云々と言う件(くだり)まで演らない、途中で切る型である。これは、南光の師匠である枝雀が演った型の継承である。ただ、自分の知る限り、枝雀自身は途中で切る型でも、演目を出すときは「寝床」としていた。なんと、枝雀はこれを四十分超演じるときでも、落げまで演らなかったのである。
そして、もし枝雀がこの型で演るときでも、「素人浄瑠璃」とは言わなかったのだとしたら、これの名づけ親は南光だろうか。
その落げまで演らない型は、枝雀一門に継承されているようで、桂雀三郎も「素人浄瑠璃」という演目でこれを演っている。
枝雀一門以外で、「素人浄瑠璃」という演目でこれを高座に掛けたのは、自分の知る範囲だと林家染二である。公演情報は、NHK大阪ホール、平成21(2009)年4月3日(第286回「NHK上方落語の会」)である。
◆三代目桂南光「素人浄瑠璃」(ABCラジオ『上方落語をきく会』)。
大阪日本橋国立文楽劇場、令和7(2025)年2月16日※生放送(第123回「上方落語をきく会」夜の部)。
所謂「寝床」だが、落げの丁稚が「寝床」云々と言う件(くだり)まで演らない、途中で切る型である。これは、南光の師匠である枝雀が演った型の継承である。ただ、自分の知る限り、枝雀自身は途中で切る型でも、演目を出すときは「寝床」としていた。なんと、枝雀はこれを四十分超演じるときでも、落げまで演らなかったのである。
そして、もし枝雀がこの型で演るときでも、「素人浄瑠璃」とは言わなかったのだとしたら、これの名づけ親は南光だろうか。
その落げまで演らない型は、枝雀一門に継承されているようで、桂雀三郎も「素人浄瑠璃」という演目でこれを演っている。
枝雀一門以外で、「素人浄瑠璃」という演目でこれを高座に掛けたのは、自分の知る範囲だと林家染二である。公演情報は、NHK大阪ホール、平成21(2009)年4月3日(第286回「NHK上方落語の会」)である。