竹林亭白房

三代目春輔「松田加賀」★落語

□本日落語一席。
◆三代目八光亭春輔「松田加賀」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和5(2023)年4月17日(第658回「TBS落語研究会」)。
たぶん初めて聞く噺だと思う(少なくとも鑑演記録にはない)。こういうひじょうにレアなネタを高座に掛ける際、演者は「なぜ誰も演らないのかというと、おもしろくないからだ」と言って、そこで些少の笑いをとる。まあ、確かにこういった類は、爆笑を誘うようなものではないかもしれないけれど、その手の落語ならいくらでもある。

やはりこの落語が多く演じられないのは、盲人をあつかったものだからだろう。そして、落げが盲人ゆえに成立する展開となったものだというところが、一般公開の場で披露しにくくしたのだろう。
ちなみに、今回これはCSのTBSチャンネルで視聴したが、首都圏では地上波でOAされている番組のようだから、問題なかったのだろうかというのはちょっと気になる。

ずっとずっと昔なら、これがさかんに演じられたものかどうかというのはわからない。とりあえず、川戸貞吉『落語大百科』の川戸貞吉世代でも、とてもめずらしいものだったというのはわかる。演じ手は八代目林家正蔵くらいだったようだ。そして、その八代目正蔵の最後の弟子(といってよいのか)である、この三代目八光亭春輔に継承されているのだ。これには、「頓智の藤兵衛」という演目もあるらしく(登場人物の呼称でかわるようだ)、これも、川戸の験にれば、「現在『頓智の藤兵衛』は演り手がないらしく、一度も聞いたことがない」とのこと。
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