竹林亭白房

三度「隣の空き地」★落語

□本日落語一席。
◆桂三度「隣の空き地」(NHK大阪放送局『とっておき!朝から笑タイム』)。
NHK大阪ホール、令和5(2023)年10月9日収録(第439回「NHK上方落語の会」)。
三度は、この同じ落語会で、以前(八年前)も「隣の空き地」を掛けている。公演情報は、平成27(2015)年1月15日(第348回「NHK上方落語の会」)。
八年も間隔があいていたらよいだろうという判断だったか、でも、大御所の落語家ならそれもありかなと思うが、若手・中堅クラスとしては、ちょっとどうなんだろうと思えた。もし、他からネタのオファーがあったのならしかたがないかもしれないけれど。

以前、これを聞いたときは、小噺が長い落語になっていく一つの試みとしておもしろいかもしないと思ったが、今日あらためて聞いてみると、はじめから落げがきまっている(この小噺の存在を知る知らぬにかかわらず)という設定で、ひたすらそこに向っていくためだけに、噺を長くひき伸ばしていくというのは、本来の落語のできかたとはちょっと違うのではないかと思えたがどうだろう。

たとえばだが、隣の空き地に囲いができていく物語を展開させていって、何らかのかたちで、そのラストで「へぇ~」の地口に落着させるのなら、一つの落語生成の試みになるのではと思われた。
勘の鈍い友だちに、ひたすら落げの「へぇ~」を言わせようとするというのは、何か違うのではないかと。
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