竹林亭白房

小里ん「夏どろ」★落語

□本日落語一席。
◆柳家小里ん「夏どろ」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、令和2(2020)年6月23日(第624回「TBS落語研究会」※無観客)。
落げは「また大晦日に来てくんねえ」だった。これは、三代目三遊亭金馬と四代目三遊亭小圓遊の型だ。小里んの師匠五代目柳家小さんの落げは、泥棒が帰るときに、「おーい、泥棒」と呼んで、泥棒が「なんで泥棒呼ばわりをするんだ」と言われて、「おまえの名前がわからなかったから」である。また、川戸貞吉『落語大百科』によると、昭和30年代には、泥棒に向って長屋の男が煙草入れをさし出して「これで一服して行きねえ」と言って落げる型も演っていたそうだ。

いずれにしても、小里んは師匠の型でなかったということは、三代目金馬が四代目小圓遊にこれを教わったのだろうか。
また、「おまえの名前がわからなかったから」と言ったあとに、今回小里んの演った型で落げるというのも聞いたことがある。ただ、これは「また大晦日に……」でなく、「また節季に……」か「また陽気のかわりめに……」だったかもしれない。細かい相違でいくつかの型があるようだ。また、気にしながら聞くことにしよう。ちなみに、上方落語は「打飼盗人」。こちらの落げはどうだったか。これも注意しておこう。
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