竹林亭白房

吉坊「猫の茶碗」★落語

□本日落語四席。
◆桂吉坊「猫の茶碗」(BS朝日『御法度落語 おなじはなし寄席!』2時間スペシャル)。
代々木能舞台、令和3(2021)年6月1日収録(6月5日OA)。
わずか十回、約五箇月で終了してしまった『御法度落語 おなじはなし寄席!』の復活である。とはいうものの、これはスペシャルで次のOA告知もなかったから、これで本当に終了なのではないだろうか。一般視聴者にはなんの痛痒もないだろうが、マニアとしては残念である。

さて、今回は、二組の比較高座で、その一つがこの「猫の茶碗」「猫の皿」だった。これ、ふつうは「~皿」として演目が出されることが多いように思う。けれど、噺のなかに出てくるのが「高麗の梅鉢」というのだから、本当だったら「~茶碗」のほうが正しいのかもしれない。どうだろう。ちなみに、今回「~皿」として演じた柳家わさびも「高麗の梅鉢」と言っていた。

吉坊は、わさびの高座と差異をつけようと思ったのか、この噺を現代のものとして演じていた。道具屋の男も店で飲んでいたのがジュースだったし、茶碗の値段も200万にもなろう代物と言い、男が買い取ろうとした額も1万円だった。したがって、落げも「ちょいちょい猫が1万円で売れる」である。この噺を現代のものとして演るのはめずらしい。ずいぶん前に誰かで一度くらい聞いた気もするが、記憶が定かでない。

さて、これは、この『御法度落語 おなじはなし寄席!」用に、吉坊があえて現代風にしたものか、それともふだんからこの型で演っているのだろうか。もしあえて演ったとしたら、もしやわさびも同じことを考えて、現代風にすると、失策になってしまう。そこは話しあったのかどうか。

◆柳家わさび「猫の皿」(BS朝日『御法度落語 おなじはなし寄席!』2時間スペシャル)。
代々木能舞台、令和3(2021)年6月1日収録(6月5日OA)。
わさびは、茶店に猫がうようよいるとして演じていた。道具屋の男にそのうちの一匹が近づいてくるという趣向。これも、あまり聞かないように思う型だが、今回用か、それとも、こうして演る型があるのだろうか。

マクラを語っていたとき、このマクラは、噺を教えてくれた人に申しわけないのけれど、つまらないのだがと言っていた。教えてくれた人とは師匠の柳家さん生か。でも、それだったら教えてくれた師匠と言うか。誰なんだろう?気になった。

◆七代目笑福亭松喬「近日息子」(ABCラジオ『日曜落語なみはや亭』)。
DAIHATSU心斎橋角座、令和元(2019)年5月6日収録(七回忌追福「六代目松喬リスペクト兄弟会」)。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・三遊亭好楽・林家木久扇・二代目林家三平・六代目三遊亭円楽・林家たい平(日本テレビ『笑点』第2764回)。
日テレ麹町スタジオ、令和3(2021)年6月6日OA。
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