昨日,劇団新感線の「港町純情オセロ」のあとに,映画に行きました。
「八日目の蝉」です。
ネタばれありです。
すると,なんと,「港町純情オセロで出ていた田中哲司がこちらの映画にも。
それも,なんとなんと,劇と同じく悪役で。
田中さんのおかげで,どちらも問題が起きてしまうって感じなんですよね。
でも,まぁ,八日目の蝉はある意味ハッピーエンドともいえるんですがね。
誘拐犯が憎めない話となっています。
誘拐犯と子どもが引き裂かれてしまうシーンでは,多くのすすりなく声がしました。
もちろん,ここが一番の盛り上がりどころかとは思うんですが,
私がすごいと一番思ったのは,主人公が,今までいけないことと封印してきた,
その誘拐犯との楽しかった日々を受け入れることで,今までのすべてを受け入れ,
自分を受け入れ,そして子どもを責任もって育てていこうとするところ。
そこが一番,心ひかれたのでした。
それまで主人公は自分をすごく粗末にしてきていたし,
かつ,そんな自分が子どもを育てられるのか不安を抱いていたのに,
最後には自分の過去を受け入れること,つまりは自分を受け入れることで,
子どもをどうそだてたいかが明確になっていて,そこには母親の強さが芽生えてるんです。
「どうしてだろう。生まれる前からもうお腹の子のことをすごく好きになっている」
ってなことを主人公が最後言うんですよね。
それまでは,やっぱ好きとも思えないくらい不安で仕方なかったのだと思う。
自分を受け入れられた人間って私は強いと思う。
そして,どんな両親にしろ,それを受け入れることも。
世の中のあらゆることに従えというのではない。
世の中のありとあらゆるものの存在を認めること。
つまり,受け入れることは大切だと思う。
実際,存在しているわけだし,それを毛嫌いしていれば,それだけ世界は
狭まってしまうわけだから。
無理に好きになる必要はないけど,存在を受け入れることは大切。
でも,難しんですけどね,それが。
今の職場の上司で,それがすごくできてるなぁと感じる人がいます。
どこがどう違うのか・・・まだよく見極めれていませんが,そのような人になりたいなぁと。
その人の前では失敗しても受け入れてくれるというか,
でも,受け入れてくれる分,今度は絶対ミスのないように,がんばろうと思えるんです。
それってすごいなぁと思いませんか?
失敗して怒られてビクビクという感覚でなく,
失敗して,それを受け入れてくれたから,その気持ちにこたえたくて,
次回は失敗なくやりたいと思えること。
つまり,人を受け入れることは,世の中をよくしていくいことにつながるのではないかってこと。
でもでも,まだまだ自分はその域までいけてませんけどね。
いまだ,自分を受け入れてないところあるんで・・・。
とりあえず,絵(小豆島の風景)も綺麗で,いろいろと考えさせられる映画で見てよかったなぁと。
そう思います。