原付一人旅～箱根その３～

さて、湯ネッサンですが、意外と人の多さにびっくり。
受付で行列ができていました。
一瞬、面倒だなぁと思ったものの、台風だし、
行くとこないし、まぁ、いいか、のんびり行こうと思い、
その列に並んでいました。
そのときに、前後から聞こえてきた会話。
「全山通行止めらしいよ。」
「登山電車も路線バスも止まっているんだって。」
・・・なんでも、下り斜線を車で箱根山を出ることはできても、
車を持ってない人は、山を下る手段は一切断ち切られている
状況なのだそうだ。
だから、箱根山に閉じ込められた人たちは、私と同じく、
湯ネッサンで時間を潰そうって作戦らしい。

でも、まぁ、一度は湯ネッサンがどんなところか気になってたし、
割引券で半額に近い値段で入れるし、ということで入ることに。
水着のレンタルもあるので（1000円くらい）もし、水着の持ち合わせが
なくても大丈夫です。
一応、水着エリアと裸エリアとあって、裸エリアだけを選んで入ることも
できるんだけど、一応、両方コースにしました。
裸コースには家族連れが多く、いろいろな風呂がありました。
ただ、台風接近ということで、露天風呂はすべて行けない状態になっていました。
入ってみての感想は、裸エリアだけでよかったかなぁって。
風呂は落ち着いて入るのが好きなもんで。
値段もそのほうが断然安いですし。
水着エリアは人が多くてわさわさしていて、落ちつきませんでした。
でも、なんだかんだと言いつつも、水着エリアのラーメン風呂って
いう変な風呂にも入ってみたんですけどね。
本当にラーメンの出汁を使っているわけじゃないんですけど、
どんぶり型の湯船の中に入って、湯の色が豚骨醤油色で、
全く違う成分なのに、錯覚でラーメンのにおいがしてきそうな感じでした。
なんか入ったら体が汚れてしまうようなそんな錯覚さえしました。

裸エリアでのんびりと外を眺めながら湯につかっていると・・・
ん？晴れ間？？？
そうなんです。
雨はやんで、空には晴れ間が覗いていました。
「もう台風は去ったのか？それとも目の中なのか？？」
すると、通りすがりの人の会話の中に、
「台風、もう去ったらしいよ。」との声。
そのとき、時間は午後１時でした。
チェックインにはまだ早い時間でしたが、台風が去ったとなれば、
宿にもどってバイクでツーリングなんかいいじゃん！って思ったのでした。
といっても腹ごしらえをしなければと、湯ネッサンスの食堂へと
向かいました。そこで私は和風ハンバーグ定食を食べました。
朝からコーヒー缶1本しか飲んでなかったので、ご飯がとっても
おいしかったです。

さて、宿に巡回バスでもどりました。
受付の人に「台風はもう去ったんですか？」と一応確認。
昔、目の中に入ったのに去ったと思って外に出て、死んだ人の話を
母親がしていて、それがすごく印象的で、・・・だから、念のため、
受付の人に確認したのでした。（だったら台風の日にバイクで箱根
なんかくるなよ！って話ですが・・・汗）
「もう去ったみたいですよ。」と受付の人。
・・・と、いうことで急遽、箱根山ツーリングが決定しました！

山は車はほとんどいない状態でとっても走りやすかったです。
やっぱ、今日来てよかったとノロノロと箱根の山を走りながら
達成感に浸っていました。

その４につづく