かなり暴力的でグロイシーンが満載です。
たとえば、腹が破けて腸が飛び出ていたり、顔面が薬品で解けたり。
(私は暴力的なのはあんまし好きじゃないんだよね。)
あとね、セリフのない間が実に多いんだけど、
その間合いが絶妙ですごく怖さと危うさを感じるんだよね。
それがすごかったかなぁ。
多分、若い子がみたらかなり共感する映画ではないのかなぁって思いました。
グロイシーンがなければ、子どもたちにも見てほしい映画かもしれない。
苛められた子がずっと10年もいじめっ子に復讐心を募らせていて、
それが凶悪なもう一人の人格(13号)を自分の中に作り上げてしまい、
その凶悪な自分を抑えきれなくなって暴走してしまう話です。
それは、復讐にとどまらず、気に入らないもの、
自分の復讐に邪魔になるものを次々と殺していってしまう。
せっかくできた友達さえ、殺してしまうのだ。
いじめっ子よりもかなり非道極悪な人となってしまうのです。
なんで、これを見たかというと、小栗旬が好きっていう人がいて、
どんな人なんかなぁってのもあって見たんですけど、
この映画ではよく分からなかった。(^^;)
この映画の中では気弱な気の優しい好青年って感じだったけど。
この作品は中村獅童さんの映画って感じでした。
最近、テレビで『いま、会いにゆきます』をやったばかりなので、
獅童さんの13号役はかなり衝撃的でした。
彼が見ないでほしいと記者会見で言っていたのがわかるような気がしました。
劇団ひとりさんも出ているのはちょっと笑いました。
劇中のテレビの中での劇団ひとり役としてひとりコントしてます。
一応、ストーリーとかけた笑えないコントをしているんですけどね。
そういえば、彼の出したエッセイ本、かなり売れているんですよね。
人気なんですね。
情緒的なものを求める人にはちょっとおすすめできない映画です。
終わりがどうもすっきりしない感じで終わります。
今までのは、少年の願望だったのか?現実だったのか?
あとね、最初と途中時々出てくる心情表現で箱の家の表現は面白かったです。
ああいった表現は結構好きなんだよね、童話的で奇妙な感じがして。
それにしても、13号、気持ち悪かったよぉ、特に、23号室に忍び込むシーン。
スタッフ
脚本:門肇
助監督:若井水男
撮影監督:河津太郎
録音:北村峰晴
美術監督:今村力
製作担当:木村尚司
編集:浦浜昌二郎
音楽:北里玲二
効果:笠松広司
サウンドデザイン:松長芳樹(デジタルサーカス)
アニメーション監督:井上卓
製作総指揮:木幡久美 宮下昌幸
プロデューサー:千葉善紀 小浜元
アソシエイツ・プロデューサー:石田雄治 竹内崇剛
原作:井上三太『隣人13号』
監督:井上靖雄
エンディングテーマ:「はがれた夜」平川地一丁目
キャスト
村崎十三:小栗旬
13号:中村獅童
赤井トール:新井浩文
赤井のぞみ:吉村由美(PUFFY)
石井智也
松本実
劇団ひとり
村田充(特別出演)
隣人・金田:三池崇史(友情出演)
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