『あずみ』で出てきたあずみが大好きだったナチにそっくりさんが出てきます。
金角銀角一味の銀角です。
あずみは彼を見て、自分が殺したナチを思い出す。
そして彼の存在に、そして彼の言葉に心は揺れる。
使命とはなんなんだ?
戦をなくするために、戦をなくすことができるのが自分の使命だと信じていたあずみ。
平和を求めているはずなのに、自分の周りの人間は次々と死んでいってしまう。
そして、最愛のものでさえ、心を鬼のように鋼にするために殺さなければ
ならない定めだった刺客という使命。
銀角が出てきて、あずみは幸せになれるのかな?と思ったが、
結局、銀角も死んでしまうんですよね、あずみを守ろうとしたために。
なんか、つらいよね、あずみの立場って。
他にもあずみを好きな仲間はどんどん死んでいってしまう。
最後にはあずみは使命を全うするんだけど、そのとき、彼女にはもう、
何も残ってないんだよね・・・・。
幼きころ、母が死んで天涯孤独になったころの自分に結局は戻ってしまう。
それがあずみの定めだったのか?と思うと・・・。
あのとき、孤独のままの方が幸せだったのか?と微妙に思えてしまう。
いくら使命だからといって、人なんか殺したくなかったのが本音だろう。
それだったら、あのとき、あのまま、母の亡骸のもとで、飢えて死ぬほうが
幸せだったのだろうか?
「死んでも守らなければならないのは武士の約束!」
これは、豊臣側の真田昌幸の息子、真田幸村の言葉。
父を殺された幸村はあずみのことが憎いだろうにも関わらず、
父の言葉を守ろうとしたんですよね。
「刺客を一人置いていけばもう徳川には逆らわない。
手出し無用。刺客は自分ひとりで相手にする。」
という父の言葉を。
これって、武士道?と思いながら聞いたセリフ。
なんかね、このセリフが妙に心に響いたのだよ~。
昔のよき日本の美のひとつだね。
武士道についても本を読んでみたいなぁと思う。
最後に使命は終わったとだけ告げられ、もう用はないといったことを
天海(雇い主)に言われるあずみ。
そして、一人、戦のあとの血の小川が流れる道を一人、どこかに
むかって歩いていくシーンでこの映画は終わるんだけど・・・・。
あずみには幸せになってほしいなぁと思ったのでした。
映画の感想とは別件だけど、上田市に行く予定なんですよね、
この真田昌幸とか実際にいた地なんだけど。
この映画(原作は漫画)、どこまで歴史に忠実なんだろう?
それも少し気になったのでした。
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