初映画ということで、以前より見たいと思ってた「8年越しの花嫁」を観てきました。
以下、多少ネタバレありで。
前半、ヒロインが病気になるまであっという間です。
こんな早い展開なのかと驚くほどです。
けど、佐藤健の演じる彼は、ひたすら彼女のために尽くすんですよね。
もう目覚めないかもしれないのに、それでも「彼女が一番つらいんだ」といって。
彼女の家族から辛いからもう会いに来るのをやめてほしいと言われて一時あきらめかけるけれども、
それでもやはり、彼女に会いに行くことに決心し、会いに行く。
うっかり病室で彼女の傍らで寝ていた彼は、彼女の母が来て目を覚まし慌てて、
「ごめんなさい」という。
すると、母親が「ありがとう」と言い返した。
彼が彼女の家族と認められた瞬間だった。
ここにも感動した。
あとは彼女が記憶が戻るも、彼のことだけ思い出せず、思い出そうといろいろ苦しむ彼女の姿を見て、
「もう会うのをやめよう」と彼は身をひくんですよね。
ここにも泣けました。
自分の気持ちよりも彼女の気持ちを大切にしている。
何年も待ち続けたのに。
彼女のためなら自分の気持ちも抑えられる。
彼女は結局は彼のことを思い出せなかったんだけど、でも、そんな彼のけなげな姿を見て、
「再び好きになりました」
というんですよね。
記憶がなくなっても、やはり好きと思える相手。
そんな相手に出逢えた。
二人は会うべくして会ったんでしょうね。
これは実話らしく、今は赤ちゃんもいるんだそうです。
最後に一瞬だけ、本人たちの写真が出ます。
とってもいい笑顔をしている写真です。
相手のために・・・と思って、結局は自分が孤独になってしまうのは、
もしかしたら、本当の意味では自分のために動いた故の孤独なのかもしれない。
ほんとにお互いに必要な関係であれば、どんな状況になろうとも再び引き合うものかもしれない。
そんなことを思う映画でした。
主人公の彼は本当に彼女のことを第一に考えての行動だったから、
彼女の心を動かしたんだろうなぁと思います。
年明け早々、良い映画を見ることができてよかったです。