先日、10月20日にラマンチャの男を見てきました。
イープラス貸し切りで、どうせならと、ちょっとお金を払って前列で鑑賞することができました。
もう50周年なんだなと過去見てきたラマンチャを思い出しました。
そういえば、幸四郎さん、あ、いや白鸚さんは、自分のお父さんが危篤のときも、
このラマンチャの舞台をやりきったんだよなとそんなことを思い出していました。
何があっても、お客様、舞台を大切にする白鸚さん。(ああ、なんだかピンとこない。
私の中では白鸚さんではなく幸四郎さんだ~)
やはり、いいお話です。
胸が熱くなります。
特に、最初にオーケストラによるラマンチャのメドレーが演奏されるんですけど、
それだけでいろいろ思い出し泣けてきました。
この日の一日前が、1300回と丁度区切りのいい公演だったようです。
以下、その模様の記事です。
1969年4月の初演から50年間にわたり、主演を務める同ミュージカル。カーテンコールでは、アルドンザを演じている瀬奈じゅんから白鸚へ花束が。その後、あいさつした白鸚は「初演以来、50年だそうでございます。ただ、一生懸命に無我夢中でやっておりましたけど、劇場に足を運びになったお客様方のおかげでございます」と観客に思いを伝えた。
続けて「『ラ・マンチャ』をやっていて一つ思うことは現実と真実と申しますけど、私どもの生きているのは現実でございます。現実の世界は皆様方と同様に楽しいこと、うれしいことばかりでなく、苦しいこと、つらいこと、悲しいこともございます。でも、この『ラ・マンチャ』をやりながら、苦しみを苦しみで終わらせないで、苦しみを勇気に、なんとか悲しみ、つらさをそのままにするのではなく希望に変えたいと思ってやっておりました」と同ミュージカルに込めた思いを吐露。
50年という間に出演者、関係者は他界してしまった人もいる。「その皆様方の思いを胸に毎日、『見果てぬ夢』を歌い続けております」と感極まりながら話すと「これからも命の続く限り、役者人生、人間として生きていきたい」と熱く宣言し、万雷の拍手を受けた。
この日は65年の米・ブロードウェイの初演でアントニアを演じたミミ・タークさんが観劇した。夫のミックさんも演出補として白鸚と関係深い。ミミさんは「大変、感動しております。このすばらしい公演を拝見できて感動しております。このように引き継いでくださり感謝しております」と心からの祝辞を述べると、白鸚の目めには熱いものが。何度も涙を拭い「ミミさんのご主人のベックさんに1月、マーチンベック劇場の舞台の上で英語でリハーサルをさせていただいた。彼は懇切丁寧に教えてくださいました。それは忘れることができません」と返礼した。
そして、キャスト全員で「見果てぬ夢」を歌唱。続けて、ミミさんを見やると「はるばるニューヨークから来てくださいましたミミさん親子のために、だいぶサビつきましたけど」と話し、英語版の「見果てぬ夢」を歌った。見事に歌い上げるとスタンディングオベーションの中、白鸚はミミさんに見つめ、ファンの声援に応えた後にステージを降りた。
同ミュージカルが始まった69年は、まだ現在の同劇場が落成して3年後。当時、白鸚は26歳で市川染五郎を名乗っていた。その後、松本幸四郎となり、昨年1月には親子三代同時襲名を行い、幸四郎から白鸚に名を変えた。また『ラ・マンチャの男』はライフワークとなり、昭和、平成、令和という3つの時代を駆け抜け、白鸚が喜寿となる今年、通算上映回数1300回を突破することとなった。(オリコンニュースより)
1300回記念公演に行けた方うらやましいです。
白鸚さんの長いトークが聞けたんですね。
この翌日のイープラス公演でもカーテンコールで少しコメントありました。
まずはアルドンサ役の人から、そしてサンチョ役の人らから、
そして最後に白鸚さんからありました。
上の記事にもあるように、
苦しみを苦しみで終わらせないで、苦しみを勇気に、悲しみ、つらさを・・・・希望に変えてほしいといったコメントをしていまいた。
とても心を込めて話されていて、その言葉がとても印象的でした。
今回の舞台、はっきりとしないのですが、少しアクシデントがあった気します。
白鸚さんが、アルドンサのために戦うシーンあるのですが、その時に左瞼にケガをしたように見えました。
瞼の切り口から血がしたたれ、アルドンサがガーゼで拭くものの血はなかなかとまりませんでした。
しかし、誰も動揺するでなく、お芝居はすすんでいきました。
一応、ケガをする設定のシーンなので不自然ではなく、そういった演出なのかなって感じに見えますが、
カーテンコールの時も左瞼の上に傷口が残ったままだったので、本当にケガをしたのかなと思いました。
本当のケガか、演出かは分かりませんが、でも、かりに本当だとしても、今日のように芝居を続けたんだうなと思いました。
白鸚さんも見ているだけで感動してしまう演者さんです。
お芝居に熱いし真摯です。
もう77歳なんですね。
お体を大事にしてこれからも舞台に立ち続けてほしいなと思います。
そして、ケガにも気を付けて・・・。
帝国劇場のロビーでは50周年を記念してパネルや記念品が展示されていました。
まずは初演の海外でのポスター。
染五郎時代の帝劇でのポスター。
舞台セットのミニチュアや、トロフィー等
その他、舞台写真。
グッズもいろいろ売られていました。
パンフレットはもちろん、50周年記念ということで、
ピンバッチ、マグカップ、スマートフォンケース、おせんべいなど。
クリーナクロスは売り切れでした。
終わった後に、チケットを買うと先着50名に記念バッチがあるという放送が流れ、
一瞬ほしい!と思ったのですが、見に行ける日がないなということで、あきらめました。
ラマンチャの男、人生の節目に見たくなるような舞台です。
イープラス、すこしチケットは高かったものの、白鸚さんを間近に見れてよかったです。
白鸚さん、すてきな舞台を長年続けてくださり、ありがとうございます。