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えんじゃけん

かがみのかなたはたなかのなかに

今日は新国立劇場に「かがみのかなたはたなかのなかに」を見てきました。

感想を読んでいると、開演前にホールに役者さんが出てくるとのことだったので、

少し早目に会場に行きました。

 

ネタバレありで。

 

本当は、10時半に行く予定だったのですが、昨日の疲れのせいか、

初台を乗り過ごしてしまい・・・(汗)

会場についたのは、10時45分でした。

友達がトイレに行っているとのことだったので、入り口あたりでまっていると、

白服の人が入ってきました。

「何の人だろう・・・あ、もしかして!」

なんと、白服の兵隊さんの恰好をした松さっただったのです。

松さんは、まっすぐに視線を向けたまま、まっすぐに、そして直角に歩いて、

ホールへと入っていきました。

ちゃんと見れてよかった~と思っていると、友達が来たので、私たちも

ホールに入りました。

すると・・・出演者たちが同じ服を着て、ホールを歩き回っていました。

ホールの下側い立っていると、出演者の一人が、たちテーブルにいる人の前にきて、

身動きもしないでじっと立っていました。

その立っていた人はまじまじと役者さんをみていました。

面白いねと友達と話していると、階段上から松さんが降りてきました。

そして、自分たちの方へ。

おお、と思いつつも、思わず逃げてしまいました。

すると、直角に曲がって、窓の方へと歩いていきました。

ちょっと安心していると、また近くまできてつったっているので、

あせりまくっていると、私たちのうしろに子どもがいたのですが、

そちらの方へ歩いていき、敬礼をしていました。

いざ、近くにくると焦って直視できなかった私ですがもっと直視すればよかったなぁと。

本当、手を伸ばせば届くくらいの近くで面と向かって松さんが立ち止ったもんだから、

すごかったです。

さらに下に降りて、役者さんたちがいろいろしていたのですが、

中に携帯で写真を撮っている人がいて、それはどうなんだろう?と思っていると、

劇場スタッフさんがパネルを掲げました。

それには撮影禁止のような内容の事が書かれていたのですが、理由が面白くって。

「撮影すると兵隊さんが弱まってしまいます」ってなことを書いていたんですよね。

こんなところにも遊び心があるんだなぁと思いました。

芝居はオープニングから役者さんが通路を行き来して、すごかったですよ。

通路側の人はどきどきだったのではないでしょうか?

芝居の内容は鏡をテーマにして自分が見る自分、他人が見る自分など、

うまくは説明できないのですが、最初は身体をつかった遊び(ダンス)が主で、

面白い感じなのかなと思っていたら殺人未遂があり、のこぎりで人を真っ二つに切ったりだとか、

結構最後は重い感じで終わったのですが、松さんの演技がすごくって。

小池の鏡の分身(?)ケイコは小池とは違って、女らしく、上品で、もてもてなわけですが、

ケイコはそんな自分にずっと気づかず、自分は愛されるに値しない人間だと思い込んでいたんですよね。

けど、小池がいなくなり、自分だけになったときに、2人の男から言い寄られ、まんざらでない感じに

なるんですよね、勝った方と付き合うとかそんなことをいうような女になるんですよ。

けど、田中とかなたは鏡の関係なので、勝負がつくわけでもなく。

そして、彼らが思いつくのが、ケイコはまっぷたつに分けてそれぞれのものにしようというもの。

のこぎりで、舞台そでで切っている設定だったのですが、松さんの叫び後がすると、

しばらくして、松さんだけ舞台に横向きで出てくるのですが、ものすごくぎこちない歩き方で、

それで舞台真中までくると真正面に向いたのですが、なんと、体の縦の真ん中に、すじが入っていました。

そして、歌舞伎でやるような、目線を片目ずつずらして、半分になってしまったことを表現していました。

半分になってからは、田中とかなたは松さん(ケイコ)をもののように扱います。

そして、ケイコは寂しさとつらさを感じるようになるんですよね。

そんなときに小池がもどってくるんですよ。

海に落とされた殺されかかったはずの小池が、海の中から。

そして、二人は出会い、肩を組み合って舞台をさっていくのですが、

今、この文章を書きながら思うのは、人からみた自分、自分が思う自分、自分っていろいろな

自分が存在して自分なのかなと。

自分が思う自分を否定することはないし、人が思う自分を否定することもないし、

その両方をうまく受け入れてこその自分なのかなと。

うまく感想はかけないのですが、とにかくその半分になったときの松さんの演技が

とにかく胸にささったのでした。

もう一度みるには、私には重いなぁと思いました。

とりあえずは、久々、松さんを間近に見れてうれしかったです。

自分にとっては、昨日、エイサーを頑張ったご褒美だなと。

この芝居は、私が見た後に15時からもあったのですが、それが千秋楽でした。

とりあえずは、千秋楽、おつかれさまでした。

お子さんがいて、舞台は大変かと思いますが、またまたぜひ、舞台に沢山立ってほしいなぁと思います。

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