Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

2泊3日の科学的写真術講座 - Scientific and contemporary photography technique

2015年10月07日 | カメラ&写真
2泊3日の科学的写真術講座
“Scientific and contemporary photography technique”
写真歴約2年の若者が急成長!

ちょうど1年前に、初めて僕の「科学的写真術講座」を受講されたお客様が、
また今年、2泊3日で受講されました。

昨年はNikon D810をお持ちになられたのですが、
今年は8月にSONYα7RIIに買い替えたそうです。
理由を聞きますと、これから長期の世界旅行に出かけるそうで、
軽くて小さく、また太陽撮影が出来るカメラという事で、
僕のFBやこのブログを読んで購入を決められたそうです。

一年ぶりですので、色々な質問を用意されていて、
真剣かつ積極的な受講姿勢に恐縮致しました。
また意識が高いせいか、上達がとても早い気がします。
それにしましても僕の講座はリピート率がとても高いです。
受講料は2泊3日の宿泊と素晴らしい食事がついて約10万円になります。
けして安くない金額ですが、それでも何度も受講される方が多数おられます。
嬉しいと思いますが、同時に時間とお金を無駄にさせてはいけないという緊張感がいつもあります。

ところで、僕は以前から書いていますが、
今の時代、真面目に学ぶなら、
カメラを初めて触ってから約3年でプロレベルまで到達出来ます。
(プロになれるという意味ではありません。)
正しい理論と知識を学び、それを実践され経験を積むなら、
フィルム時代とは違い相当に早いスピードで上達するはずです。

僕は自分の授業を「科学的写真術講座」と書いていますが、
これはけして適当に名付けた訳ではありません。
いつも早く上達するためにはどうしたら良いか?
フィルム時代とは全く違う新しい発想でデジタル写真を学習するのに、
常に論理的科学的に考えて学ぶ事。この発想を大切にしています。

特に現代の写真術を僕は撮影50%現像50%と考えています。
誤解を恐れずに書くならば、
フィルム時代よりカメラが格段に進歩した分撮影は簡単になりました。
しかしその代わりPCでの「現像」という新しい分野が生れました。
この「現像」技術の有無、そして「絵作りのセンス」が、
実は作品創作の大きな柱なのです。

現像技術と絵作りのセンスを学ばずして、世界に通じるアーティストへの道は開けません!

さて、この現像技術と絵作りのセンスに関して、
僕は一つの学習方法を考えました。
講座受講者が撮影したRAWデータを、受講者と僕がそれぞれ別々に現像するのです。
そしてそこから生まれる二つの作品について色々学ぶ事で、
今後の学習が大きく進歩します。
これはとても有効なレッスンだと思います。

それではここで同じ一枚のRAWデータから二人が現像した作品をご覧下さい。
あらかじめ書いておきますが、
どちらが良いとか、優れているとかそういう話ではありません。
あくまでも「感覚」を学ぶ事が大切です。
それが将来的には「美的センス」に繋がり、
「絵作り」の重要な要素に昇華するのです。


"The original image" 元画像


"Mt.Tokachi - 5 P.M."
Biei in Hokkaido,Japan.


"The flowing volcanic smoke of Mt.Tokachi in Autumn" Biei in Hokkaido,Japan.
「噴煙たなびく秋の十勝岳」 北海道美瑛町

今回は、現像の授業に時間を多くさきました。
その結果、2泊3日という短い期間にもかかわらず、
素晴らしい撮影とその後の現像によって、本日最後に見事な作品を創作されました。
ご覧下さい。


"The Wheat,this morning" 「小麦畑」
Biei in Hokkaido,Japan.
This photo is the work by Ryo Shimada.
He is participating in the lecture of my photography now.

太陽の素晴らしい事!
麦畑が輝き、朝もやに光る太陽の光芒が美しいです。
カメラを触って僅か2年でここまで撮影・現像出来るようになられました。
何より、ご本人がご自分の作品の出来栄えに一番驚いていました!!
若い方の進歩するスピードは本当に凄いです。
僕も驚きました。

今回はとても充実した2泊3日を過ごされた様で、僕も嬉しく感じました。
これから約一年間、海外で暮されるそうですが、
来年またお会いできる日には、セミプロ級の写真家に成長されてる事を期待しております。
そして海外生活での素晴らしい写真を拝見出来る事も楽しみにしています。
どうか楽しい素敵な写真ライフをお過ごし下さい。
(#^.^#)
追伸
予想通りと言いますか、いつものようにご意見・質問等頂きました。
正直に申しまして、寝る間も惜しんでこのブログを書いています。
今回僕の科学的写真術講座を受講された若い方でさえ、
僕のアクティブな活動力に驚かれていました。
しかし残念ながら皆さんのご意見や質問等に個々に答える時間はありません。
僕は機械ではなく人間ですから…お許し下さい。
ただ読ませて頂いた意見や質問、それから受講された彼の質問内容等を考慮して、
参考になると思います事を少々書かせて頂きます。

そもそも二人で撮影していましたから、同じ現場を見ています。
また当然ぼくも同じ風景を撮影しています。
では何が違うのか?
第一に、
撮影前に僕の頭の中には完成作品のイメージとタイトルが浮かんでいました。
逆にもし作品イメージが浮かばないようなら撮影しません。
この場面、秋の夕陽を浴びながら噴煙を出している十勝岳。
久しぶりに長い噴煙になっていました。
そこで、「噴煙たなびく秋の十勝岳」というタイトルが浮かび、
同時に絵のイメージも出来ました。
第二に、
僕はその完成イメージに近づく様に撮影します。
そうしなければ、その後の現像に時間を取られますし、
きちんと撮影しなければ現像出来ない事も多々ありますから。

さて、まだ写真歴2年の彼は「作品のイメージ」を頭に描く事が出来ないようです。
ですからただ眼の前の風景を撮影する事に必死になっています。
しかしカメラは人間の眼の様には撮れません。
まして人が抱くさまざまな情景(Variety of scenes that may be conjured up in your mind.)
それを全ての場面で再現するのは現状ではまだ無理です。
だからこそ先に完成作品のイメージがあり、それに近づける様に撮影・現像する必要があります。
実は僕の撮影した元画像は、すでに上で現像したイメージにかなり近いのです。
そうなる様に撮影しているからです。

今回の科学的写真術講座で、彼はその事を学んだと思います。
つまり撮影前に「作品イメージ」を抱く。
これがとても大切です。
僕の場合、この作品イメージが優れている時は間違いなく傑作になります。

結論として、
心に素晴らしい作品イメージを抱き、
それを具体的に絵に出来るよう撮影し現像する。
そういう発想になります。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
★ケント白石 写真家のCafe「てふてふ」
Open Time : 13時~22時 不定休 写真術講座開講中
Tel:0166-92-5137
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Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
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