これまで何度もここで書いてきましたが、
昨年の夏も、あまりにも多くの観光客によるマナー違反によって、
農家の皆さんがとても迷惑しています。
またこの冬も、勝手に他人の土地に入り、
汚い足跡をつけまくって写真を撮っている者達が後を絶ちません。
ご覧下さい。
こんな連中は一人二人ではありません。
また注意しても、だいたいが聞こえないふりをしたり、
ただ手を振るだけとか、そういう人達が多いです。
そして自分だけが良ければ良いという考えの人達ですから、
せっかくの美しい雪の丘に、
汚い醜い足跡をいっぱいつけても平気です。
さすがに地主である農家さんも、
我慢の限界を超えて時々注意されています。
「雪の下に作物を植えているので、そこは入らないで下さい。」
このように丁寧に注意して、きちんと話を理解出来るのはだいたい若者です。
僕よりも年上のどうしょうもない連中、通称「カメ爺」は、
農家さんの注意さえ受け付けません。
これは昨年の話ですが、
有名な木のある畑で、農家さんが作業をされていました。
そこに大型の観光バスで来て、畑の真ん中で、三脚まで立てて、
どうどうと撮影している初老の男がいました。
「危ないですから畑から出て下さい!」
農家さんがわざわざトラクターから降りてそう話しました。
ところがその男は、
「おれは今撮影中だぞ。ちょっと待ってくれ!」
そう答えたそうです。
これには農家さんも怒りを抑えられず、とうとう喧嘩になったという事です。
またこの一件は行政との間でも大きな問題として扱われました。
僕は直接この事件を知らないので、詳しい事情は分かりません。
しかしこの「カメ爺」が人間的にお粗末な男である事は言うに及ばず、
さらには観光バスの添乗員の意識の低さ、
また行政においても、バス会社、レンタカー会社、タクシー等に、
観光マナーについて周知させる努力の足りなさを露呈したわけです。
そしてついに農家さんも冬の美しい雪丘にさえ、
「立ち入り禁止」の看板を立てなければいけなくなりました。
ご覧下さい。
さて、かねてより懸案だった「観光アドバイザー」の増員が決定しました。
今までの10倍ほどの人数になる様ですが、
これまでが少な過ぎました。
当然予算が無いのでボランティアです。
もちろん私も参加活動致します。
自分の車に「観光アドバイザー」のステッカーを貼り、
自ら撮影しながら巡視活動もします。
また僕は単にマナー違反を注意するだけの活動はしません。
私有地に入らなくても、素晴らしい写真が撮れる事を、
出来る限り現場で指導も致します。
理解ある普通の観光客の皆さんには優しく接します。
緑の眼鏡をかけた中年男ですので、
見かけたら遠慮なくお声をかけて下さい。(笑)
しかし上で書いたような「カメ爺」は許しません。
今年は昨年以上に厳しく対処させて頂きます。
もちろん相手がプロ写真家なら尚更です。
実は美瑛町の宿の集会でも、
『名のあるプロ写真家のマナー違反も少なからず報告されています。』
しかも個人的な撮影のみならず、
大型バスのツァー観光による同行者としてのマナー違反。
これは農家さんとも既に何度かトラブルまで起こしています。
本来は「カメ爺」を注意するだけではなく、
一般無知なアマチュア写真家を指導しなければいけないはずのプロが、
自らマナー違反をしているという現状があります。
この春から「観光アドバイザー」として、
僕は積極的に注意・指導致します。
またあまりにも悪質な者達は、
このブログ、そしてFacebook、Google+等で写真付きで公開します。
尚証拠として、常に音声も録音できる様にしておきます。
ですから場合によっては音声も公開します。
『やり過ぎだ!』
そう思われる方もいらっしゃるでしょうきっと。
しかし普通の観光客の皆さんには全く関係なく問題ない事です。
ただ一部の悪質な者達を退治するためには行動しなければいけません。
そして良くお考え下さい。
それほどに一部の悪質な観光客・写真家によって地主(農家)さんが苦悩されている現実を。
ちなみにある畑では収穫が激減したそうです。
それは観光客に踏み荒らされたからだそうです。
その農家さんは次の様に仰っています。
「私が畑を売る時はこの木を切るつもりです。
そうでなければ、次の方はここで農業は出来ません。
それほど大変なんです。」
こういう事実を観光客の皆さんは知らな過ぎです。
また僕らはただ黙って写真を撮っているだけではいけません。
本来風景を撮る写真家というのは、
自然はもちろん、また農地であっても、
その美観を守るよう自ら高い意識を持ち、
発言、行動しなければいけないはずです。
2年前、私が注意したあるアマチュア写真家は、
自分の車の灰皿が吸い殻で一杯になったので、
その吸い殻を全て私有地の道端に捨てていました。
まるで平気で他人の土地に小便するような感覚です。
私より年上の男でした。
こういう者達には普通の指導は通用しません。
かなり強い暴力以外の手段を使い、退去させるより方法が無いわけです。
今後「観光アドバイザー」をされる皆さんも相当な覚悟が必要でしょう。
なぜならかなりのストレスが溜まるからです。
ましてボランティアによる活動ですから尚更です。
しかしこの美しい街の景観を守るには、
そこに住む者、またこの街を愛する人達で、
これから先美観を守っていくという意識と行動がなければ、
おそらく近い将来、
この美しい畑の景観は失われていく事でしょう。
大切な事は行動する事です。
人にはもちろん、自然に対しても、何に対しても、
『愛情は行動で示す』
これが大切だと思います。
偉そうな事を書きました。
お気に障りましたらお許し下さい。
・・・・・・・
最後にこの時期の楽しみでもある「家族の木」の撮影。
この3本の木は良く撮影されていますが、
時々スノーシューを履いて木の根元近くまで行って撮影している方がいます。
もちろんここも「私有地」です。
勝手な事をしてはいけません。
また同時にせっかく美しい木の影が出る雪面を、
そんな風に汚して、一体どんな写真を撮るつもりでしょうか?
写真家と呼べない様なセンスのない二流の写真愛好家ほど、
スノーシューに三脚というフル装備で木に向かって行進します。
そもそもこういう方達は、
撮影する際に、どんな「撮影イメージ」をお持ちなのでしょうか?
あるいは「撮影イメージ」などそもそも最初から考えてもいない?
ただ被写体にカメラを向けてバチバチシャッターを切っているだけでしょうか?
いずれにしましても普通に車を停めて、
その道から、次の様な写真が撮れます。
ご覧下さい。
★「家族の木」
北海道美瑛町
Camera : SONY ILCE -7R(SONY α7R)
Lens : Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA SEL35F28Z
この時期太陽の位置が低くなるので、
長く伸びた素晴らしい木の影が撮影出来ます。
わざわざ無断で他人の私有地に入って、
汚い足跡をつけて木に近づいても、
何の意味もないですし、それどころか、
せっかくの美しい木の影さえ撮影出来なくなります。
結局全て一部の人達によって多くの方が迷惑しています。
何とか今年から、多少なりとも改善されますよう、
僕も微力ながら行動していきたいと考えております。
このブログをお読み頂いています皆様にも、
ぜひご協力して頂きたく、宜しくお願い申し上げます。
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer
Kent Shiraishi
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