Kent Shiraishi Photo Blog

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キャンピングカーの後輪はダブルタイヤにすべき!

2019年08月22日 | キャンピングカーKent号
キャンピングカーの後輪はダブルタイヤにすべき!

キャンピングカーの所有台数が10万台を超えた今、安全性についても今まで以上にきちんと検証して、見直したり改善すべきと思います!

先ずは添付写真をご覧下さい。


昨日高速道路上で、ケント号の左後輪が外れました。
車が左右に大きく揺れて、ハンドル操作が利かなくなり、ブレーキを踏むと危険!と察知して、シフトを下げてエンジンブレーキを使い、走りながらハザードランプを点灯させ、高速道路左端に、フェンスにぶつかる直前で、何とか無事に停まれました。

結果、運良く横転せず、後続車も巻き込まず、僕自身も怪我なく、タイヤボルトの破損だけで済みました。まさに不幸中の幸いでしたが…一歩間違えば大変な大事故になるところでした。

僕がケント号で走る際の、高速道路での巡航速度は80kmです。もし制限速度である100kmで走行していたら、横転していたでしょうきっと。僅か20kmの差が、大事故に至らなかった理由だと思います。勿論運も良かったです。

ところで、タイヤのボルトは2ヶ月前に締めていました。しかし夏が忙しくて、ついつい今月は点検を忘れていました。

勿論、普通の乗用車では、きちんとボルトを締めた2ヶ月後に、普通に運転してるなら、先ずこんな事はめったに起きません。しかし大型トラックやキャンピングカーでは、結構有る様です。

特に国産キャブコン型キャンピングカーの大きな問題点は、二つあります。

一つはその高さが約3mあり、
常に左右に振られて走行し、タイヤにかかる負担が、一般乗用車とは比較にならないほど大きい事。

二つ目には、その負担の大きくかかるタイヤの問題。

そもそもタイヤの上に3トンオーバーの重量が乗ってるわけです。しかもトラックは荷物を下ろすと空になりますが、キャンピングカーは常時その重さがタイヤにかかります。

それにしては、あまりにもタイヤがお粗末なほど小さく、乗用車に履く様なレベルのタイヤ4本だけで、その重さを支えています。

僕が思うには、1年間乗っていて、乗用車と比べると、走行に関しては、かなり危険な乗り物だと感じました。

確かに動く家みたいで、何処に行っても快適ですし便利です。僕自身もその事に満足してついつい油断していました。そして忘れていました。走行するには、かなり危険な車であるという事を…。

よく皆さんは、キャンピングカーの展示会場に行き、色々な車をご覧になるでしょう。

しかしそこに展示されてる車は、全て動いていない状態です。つまり車の状態ではなく、単なる小屋やミニハウス的な状況を見ているのです。そこでよーく目を凝らしてみれば、その車体の大きさに対して、タイヤがあまりにも貧相なのが分かるはずです。

しかもその車体は、どんどん重たくなる傾向があります。また車のエンジンも進化して、難なくその重さを走らせます。つまり簡単に100キロ以上スピードは出ます。

しかし問題はその重さを支えているタイヤにあります。
1本のタイヤは約ハガキ一枚の面積しか接地しておらず、それで車重を支えます。ですから駐車場に長く停めてるだけでも、大きな負担がタイヤにかかり変形させる原因にもなっています。そしてこれがタイヤの破裂(バースト)にも繋がります。

毎年のようにタイヤバーストの事故が報告されていて、怪我ならまだしも、命を落とされてる方も少なくないそうです。

さて実は、
今回僕の車の他の3本のタイヤのボルトには、全く緩みがありませんでした。

これから書く事が注意しなければいけないポイントの様です(自動車整備工場の工場長から伺いました)。

今回外れた左後輪は、常時タイヤの回転が、ボルトを緩める方向に回っている事。さらに左右に車体が揺れる事で大きな力がハブにかかる。また車の設計上、前輪より後輪に大きな重量や負荷がかかる。そしてアルミホイールを履いてるので、ボルト部分に相当な負荷がかかると鉄ホイールより緩みやすいという事です。

これらの事実を総合して考えると、
後輪はダブルタイヤにすべきである


僕はその様に感じています。
上述の工場長も、そう話されていました。

彼曰く、
『同じ様な車体で同型車種のクロネコ宅急便の車でさえ後輪はダブルタイヤです。当然キャブコン型キャンピングカーもそうすべきであり、車体の重量や揺れに対するタイヤへの負荷が、あまりにも大き過ぎるのが問題でしょう…』

まさに仰る通りだと思います。
またダブルタイヤであれば、一本のタイヤがどうかなっても、最悪横転はしないでしょう。

しかし現実には、
僕が購入時に調べた際、後輪ダブルタイヤの国産キャブコンは殆ど皆無でした。

キャンピングカーを作る会社は中小企業が圧倒的に多く、安全面より利益を優先しがちだと聞いております。
また一般的な購入者も知識がなく疑問を持たずに買う。
その結果として、今後大きな事故が増えると危惧するのは僕だけでは無いはずです。

これから益々キャンピングカーを購入される方は増えるでしょう。そして楽しいキャンピングカーライフを夢見ていると思います。実際僕自身その楽しさに感動しています。もはや普通乗用車では得られない素晴らしいカーライフを満喫しております。

しかし…そんな中で、楽しいキャンピングカーライフを過ごすはずが、ある日一瞬の大事故を引き起こして、大切なモノ、大事な人を失わないためにも…よく考えて下さい。

このブログをお読みの皆さんで、いつか購入を考えていらっしゃる方は、上で僕が書いた事を参考にされて下さい。

僕の場合は、冬のスタッドレスは鉄ホイールを履いてますが、夏タイヤはトラック用のアルミでした。この春初めて履いた高級なアルミホイールでしたが、今後は夏タイヤにも鉄ホイールを履かせるよう検討したいと思います。そして何よりこれからは走り出す前に、毎回タイヤの点検を意識して行うようにします。

追伸:
タイヤが外れた車に、もう一度タイヤを履かせてレッカー搬送して下さったのがJAFです。
30年以上JAFの会員ですが、こんなにお世話になったのは今回が初めてです。タイヤを着けてレッカー車に積むまでの作業、そして工場まで約30kmの搬送。もしJAF会員でなければ大変だったでしょう。これまで30年分払った毎年の掛け金以上に費用がかかったはずです。

ちなみにJAFは3トン以上の車両重量の車は助ける事が出来ません。今回も電話でそこは確認されました。僕は車を購入する前からその知識があり、3トン以下の車を買ったのです。正しい選択でした。
今回搬送は15km迄はJAFが無料で行い、それ以降の15km分の費用は、自分の自動車保険の特約で払います。大抵の保険ではロードサービスで15万円位まで払ってくれるはずです。
と言う事で、個人で車を買う際には、車検証の車重が3トン以下の車にされた方が良いと思います。
(#^.^#)
追伸2:
キャンピングカーの横転事故が多いようで、ついに今年に入って、ベース車両のトヨタカムロードに、リアダブルタイヤが発売されたようです。
当然の流れだと思います。
僕も次回買い換えるなら勿論これにします。



NO MORE横転事故!【カムロード ワイドトレッド ダブルタイヤ】

(^o^)
快適性のみならず安全性も進化するのは当然ですし嬉しいですね!!
(*^_^*)

追伸3:
このブログ記事を書いたその日、たった一日で閲覧数が1万ビューを超えました!!

写真やカメラに関する記事でも無いのに…関心の高さに驚きました~~~笑

★重要追伸
2022年12月現在。
上の記事を書いてから3年、数万キロ車を走らせました。ハッキリ言いまして、この記事を書いた時点の自分は無知でした。申し訳ありません! 改めて今重要な事を最後に書かせて頂きます。

★結論を先に書きます。
後輪がシングルタイヤであろうとダブルタイヤであろうと、タイヤのバースト事故とは殆ど関係ありません。

全てはドライバーによる安全性の意識の問題です。
詳しくは下記リンク記事をお読み頂くとして、ここでは簡単に二つ書きます。

1.毎回走行する前に、タイヤボルトの緩みを点検する(その際にタイヤの摩耗・キズ等も点検する)、もし少しでも緩んでいれば増す締めする。これは面倒くさがらずに必ずしなければいけません。命を失う危険性を減らす為です。

2.タイヤは製造年3年以内のモノを履く。買って3年じゃ無く製造して3年です。お間違い無く! たとえ新品で買って殆ど走っていなくても、製造から3年以上経ったタイヤは絶対に履かない! 後輪がダブルタイヤでもそれは同じであり、その場合は6本全部新品に換える必要があります。もしこれをしないとバースト率は相当に高くなるでしょう。尚タイヤの製造年は必ずタイヤに記入されています。


上の二つはトラック業界でもまともな会社なら行われている事です。
つまり後輪がダブルタイヤであろうと、すべき事をしないと、事故は起こります。実際問題、今年も整備不良の大型トラックのタイヤが外れて歩行者に直撃して、死亡事故を起こしています。普通乗用車では滅多に起こらないタイヤに関する事故が、キャンピングカーやトラックでは多々起きるのです。

僕は今、ミシュランのアジリス・キャンパーというタイヤを履いています。実はヨーロッパ車の多くが、後輪はシングルタイヤです。1,500万円以上するアドリア社のキャンピングカーもシングルタイヤで、しかもこのタイヤが標準装備です。その理由の一つはハイウェイを安全に高速で走るために作られており、ブリジストンに代表される国産タイヤが、スピードレンジ120kmであるのに対して、ミシュランはスピードレンジが160〜170kmに設定されてます。それだけ安全基準も高くバーストにも強い仕様です。

もちろんそれでも必ず、製造年から3年で交換しないといけません。そもそもタイヤをケチるような方は、家族の命を大切に考えない方ですから、キャンピングカーに乗る資格が無いと書かれております。
詳しくは下記をお読みください。

★キャンピングカー タイヤバースト 横転事故はなぜ起きる

皆さんが楽しいキャンピングカーライフを送るために、これから安全に対する意識や関心が高まれば良いですね…。
お読み頂きありがとうございます!!

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さて、ここからは写真の話ですが、
実は今回の事故とは全く関係ないんですが、事故を起こした前日、撮影中に転倒してしまいまして…左足首と大切な右手首を怪我しました。


骨にヒビが入りました!
ここ数日良くない事が続いております。少々気分も落ち込んでいます。今もベッドに横たわって書いてます…トホホホ

でも…
月末から開催される六本木の写真展は、頑張ります!
何とかマウスは動かせますので…

EIZOの素晴らしい発色のモニターとDELLの驚異の8Kモニターを使った、科学的写真術講義も会場で行う予定です。

ぜひ会場に足をお運び下さいませ。


『北海道復興支援フォトコンテスト受賞作品展』



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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.



世界一美しい画面に、世界一美しい街の風景が出る。宜しければその模様を下記よりご覧下さい。(開始25分丁度からその瞬間が見れます♪)
The most beautiful screen in the world will show the most beautiful cityscape in the world. If you like, please watch the scene from below.
(You can see the moment from exactly 25 minutes into the show.)
Apple WWDC 2012 - MacBook Pro with Retina Display Introduction
(Blue Pond in Biei,Hokkaido)

Kent Shiraishi's "Blue Pond & First Snow" is chosen by Apple as one of its desktop backgrounds,now.
The Blue Pond in Hokkaido Changes Colors Depending on the Weather

Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
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