以前書いた「写真術の学び方」をかなりの方が読まれたようで、
色々質問がきます・・・。
特に多いのが中高年の方から、
近くに行きたい「写真教室」がない。
独学で学ぶのに、何かアドバイスは頂けますか?
そういう質問多いですね!びっくりしました。
意外ときちんと指導して下さる先生は見つからないんですね・・・。
前回書いたように「Visions of Earth」を鑑賞することは続けて下さい。
常に自分の目に素晴らしい写真を見せておく、これとても大切です!
さて問題はそこから何ですが・・・
「習うより慣れろ」という言葉がありますが、
これは正しい面もありますが、効率がとても悪いです。
正しくは・・・「習ったら慣れろ!」です。
前回書きましたが、ようするに写真術は「感性+論理的思考」なんです。
構図や撮影に関する技術的な感性は、知識と慣れで上達します。
しかし問題は「意識レベルの感性」。
これは論理的思考で考えるように訓練しないと中々身につかないです。
みなさんの意識や技術レベルが個々で違いますので説明は難しいです。
この場で個人指導するわけにもいきませんので・・・。
よって次の本を一冊だけご紹介します。
誤解されませんよう書いておきます。
勧めるのではなく、紹介するだけです。
なぜなら本屋さんでご覧頂き、
掲載写真を見て、もし貴方が、
「カッコイイ写真だ!」
そう思えたなら買って下さい。
思わなかったら立ち読みでOKです。
★本のタイトル:「ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!」
出版社:MdN
執筆: 荻窪 圭
この本の特徴は、
通常の撮影のように被写体を決めてただ撮るのではなく、
全体の雰囲気・空気感を撮る!
・・・そしてそれがいわゆる今風の「カッコイイ写真」になる。
そういう解説本です。
よって掲載写真が貴方にとって、カッコイイと思わなければ意味がないのです。
またこの本が優れているのは、
既存のカメラ雑誌のような、プロが一応撮ってはいるけど、
講義に使うだけの作品とは呼べないどうでも良い写真、そういうのがなく、
それなりにカッコイイと思える今風の作品が多く掲載され、
丁寧に撮り方を解説しています。
もし掲載作品が貴方にとってカッコ良ければ、
撮影方法を学び、知識を蓄えて、あとはどんどん撮影して慣れるだけ!
ようするに「習ったら慣れろ!」です。
そういう学び方も大切です。
上で紹介した本は、中高年の方が一番苦手な分野について書いています。
すなわち、被写体を撮るのではなく、全体の雰囲気・空気感を撮影する。
これは簡単そうでとても難しいのです。
逆に意外と若い方は気軽に簡単にこういう撮影ができます。
もし自分は苦手だと思われましたら、この際挑戦して下さい。
写真術は総合芸術です。
新しい分野に挑戦することが、自分の得意分野の上達にもつながります。
大切なことは「柔軟な発想」です。
生きた化石になってはダメです。
もちろん以前からしつこく書いていますように、
そういう講師に習うくらいなら、
独学で学んだ方が遙かに良いです。
時間とお金は大切ですから・・・。
最後に、いつも同じように撮影していてはダメです。
私も同じような木や丘の風景撮っているように思われるかもしれませんが、
実は自分の勉強のために撮影しています。
特に「My Color」を徹底的に研究中です。
常にイメージを持って、それに近づける努力、
意識が必要です。
★「Two Barns 」2軒の納屋
この納屋も何十回、何百回と撮っています。
しかし同じ色は一枚もありません。
RGB=256×256×256=約1,677万色。
モニターの精度が上がれば上がるほど、徹底的に「My Color」にこだわります。
それこそフィルム時代のベルビア、コダクロームのように、
デジタル世界でのKent Colorにこだわります。
どの分野であろうと、世界レベルというものがあります。
この分野では誰にも負けたくない!
世界の誰であろうとです!!!
大切なことは、
そういう意識の向上が、感性を鋭くしていくのです!
どうか頑張られて下さい。
追伸:
早速相当なご意見、質問が来ましたが一々掲載しませんお許しを!
またくだらないといったら失礼ですが、
自分で考えて頂きたいような質問もきています。
例えば、
「紹介して頂いた本は2種類ありますが、
どちらを買ったら良いでしょう?・・・」とか。
実は上で紹介した本は、
第一巻目が「ともかくカッコイイ写真が撮りたい!」
二巻目が「ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!」です。
どちらが良いか?
それは自分で見て判断していただきたいですね!
一巻目は基礎的な撮影術についてかなりページを割いてます。
もしそこから学習したければ、その本から読めばよし。
また2冊目の方が掲載写真がカッコイイと思えたならそちらを読めば良いでしょう。
あるいは必要なら2冊買ってもよいでしょうし・・・
くだらない写真教室通うより本代の方が安いでしょ!
そんなことまで訊いてくるようでは「意識レベル」が低すぎますよ!
再三書いているように、「意識は感性です。」
自分の頭でしっかり考えて下さい。
結局何でもかんでも他人に教わろうという意識では物事は上達しません。
自分でも「論理的思考」が出来るように訓練しないとダメです。
そうじゃないといつまでたっても素人レベル、
2流のアマチュアで終わります。
どうか意識して、一歩前に進んでください!
ブログ村「写真講座」ランキングに参加しております。
今回の内容がお役に立ちましたら一票投票お願いします。出来るだけ多くの方に読んで頂ければと思います。
下記「写真講座」ボタンクリックで一日一回だけ投票できます。
wo
コメントありがとうございます。
人とは違う視点、発想こそユニークで、
自分だけの世界観を持つ事が大切だと思います。
一言で写真といっても、その内容は多岐に渡ります。
自分の世界を持ち、突き進んでいる方は強いです。
これからも頑張られて下さい!
私は人の見ないであろう物、方向、形、姿、を常に頭の中で描き、撮っています。
芸術性は二の次 一枚の「絵」として物を見つめています。