さて本日は少々偉そうに書きますよ・・・笑
美瑛に何回も来ているアマチュア写真家がいます。
私の宿にも数回泊まられています。
技術的にはプロ級の腕を持ち素晴らしいです。
でも・・・何かが足りない・・・なんでしょう?
まず写真にインパクトがない!
いつも他人が撮っている場所に行きたがる。
初めて来た観光地ならそれもしかたないでしょう・・・。
でももう何回も来ているなら・・・自分だけの被写体を捜しては?
そう僕は感じています。
さて、前回まで書いてきた「感性」についてですが、
構図等の感性は、練習と経験であるレベルまでは必ず上がります。
問題は意識レベルの感性・・・これはほんと難しいですね!
ある時上記のお客様と二人だけで写真ツァーをしました。
私は他人があまり撮らない被写体、あるいは空間もよく撮影します。
別にそう意識しているわけではなく、自分の撮影イメージが湧き、
たんに撮りたいから撮るのです。
また彼と一緒に撮影していて気がついたこと、
それはイメージの貧困さです。
誰もが狙う絵はがきレベルのイメージしか持ち合わせていない。
二人で4時間も一緒にいますと、その事がとてもよく分かりました。
・・・なるほど、
これが感性の頭打ちの状態か!
このままこの先何年写真撮っても同じやな・・・。
技術的な進歩はあっても、感性の進化は無い!
その事が分かった決定的な瞬間、
ある被写体を見つけた時です。
僕は心の中で叫んだ!
「Wow・・・凄いぞ!」
車の中で彼に声をかけました、「撮りますでしょ!」
・・・すると「・・・いえここは結構です。」
なんで!・・・そう思いましたが、
そんな人間の事は構っていられない。
俺は撮る!
私は次の瞬間車から飛び降り、数枚シャッターを切った。
美瑛に住んで10年、まず殆どこの光景は見たことが無い。
しかも誰も撮っていない。少なくともプロフェッショナルは・・・。
車に戻ると、彼は今まで撮影した画像を液晶画面で確認していました。
しかしこの景色を前にして、撮ろうと思わないのか・・・
もちろんそれは人の自由です。そんなことは分かっています。
でもね・・・まあいいか・・・。
僕に言わせれば、「それが感性なんです!」
写真術の上達は、知識と経験と努力であるレベルまでは必ず上がる。
これは絶対間違いないです。
問題はその先です・・・
いかに自分の感性を磨くか・・・それが一番難しい。
ある人はそれを才能と言い、別な人はセンスと言っている。
いずれにしても、
一緒に撮影していると色々分かりますね・・・。
今回ここで書いたことは大切だと思います。
ある壁をぶち破って前に進むためには、どうしても考えなくてはいけないはず、
そんな気がしました・・・。
最後に、上で書きました私だけが撮影した作品をご覧下さい。
★「Wisdom of a farmer」
こういう光景には、たとえ住んでいてもなかなか会えないものです。
しかもおよそ美瑛らしくない、Wildな風景は殆ど誰も撮影したことが無い!
それが・・・道外から来て偶然出会えたというのに・・・。
これ以上申し上げることは何もありません。
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追伸:
早速、「偉そうに書いてますね!・・・」
そういうお叱りを受けました・・・笑
多分正直に言いまして、こういうこと書かない方が人気取りには良いでしょう。
面白おかしく写真の話題だけ書いている・・・楽ですねその方が!
でもそれなら僕がブログを書く意味が無い。
当たり障りの無いこと書くだけなら、そんなブログは五万とありますから・・・。
そもそもこのブログを読んでいる方の大方は、カメラお持ちの写真家が多い。
もちろんアマチュアが殆どでしょうが、それでももっと上手に、もっとレベルを上げたいと、
皆さん思っていらっしゃる。
でも考えてみてください?
巷に売ってる写真関係の雑誌や記事等は今まで十分読まれているでしょ。
中には相当な知識をお持ちの方も少なくないはずです。
ではなぜ壁にぶち当たるのか?
・・・やはりここでも論理的思考が大切なんです。
何故そうなのかを考えるためにです。
僕は金もらってメーカーに媚びうる巷のプロとは違います。
今まで一緒にアマチュア活動していた多くの写真家との経験から、
ある結論に到達しただけです。
そしてそこから理詰で考えたことを書いています。
それをどう感じるか?
どう受け取るか?
全て皆さん次第です。
多くの方が話されている「感性」は、
およそ「感性」などという次元には程遠く、
単に努力不足に過ぎない!・・・僕はそう考えています。
ですから逆に言えば、
意識の持ちよう、発想の転換、
また私のような者からある種の指摘を受けることで気がつき、
飛躍的に進化する可能性を秘めているのです。
何でもかんでも努力せずに、
才能やセンスが無いなどと言ってはダメです。
プロでもセンスや才能で召し食ってる者などほんの少数でしょう。
一番違うのは「プロ意識」、ようは意識の持ち方が違うはずです。
最後に、
「本日は偉そうに書きます・・・」と断っているにもかかわらず、
「・・・偉そうに書いてますね・・・」とコメントよこす貴方の「感性」は、
少々僕とは違いすぎます。
そういう方はご自分の「感性」と合うブログを読まれた方が宜しいでしょう。
お互い時間の無駄になるだけです。
少なくとも、
だまってスルー出来るような大人の「感性」を持ち合わせていない方には、
僕の文章を読んで頂いても無意味だと思います。
この文章を書いているのは、
基本的に僕自身のためではなく皆さんのために書いています。
よってくだらないと思えば、
無理に読むべきではなく、精神衛生上もそれが一番良いでしょう。
以上、今後ともその辺お互い理解しあいながらどうかお付き合い下さい。
宜しくお願い致します。
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自分の作品を見返してみて、ちまきさんのおっしゃる事が大変良くわかります。
これ以上は感性を磨かないとだめだなと、自分自身痛感しております。
前に進む事ができず、悩んでいるところです。
しかしこればっかりは自身の努力で打ち破らなければと思っています。
「Wisdom of a farmhouse」は以前fotoblurでお見かけした素材ですね。
すばらしい「感性」を感じます。
追伸
ナショジオ日本版見ました(^^;
ほんとお久しぶりでした・・・。
ナショジオ日本版見られたそうで、
ありがとうございます。
さてPoloさんでさえも悩んでいますか?
少々スランプということでしょうか・・・。
ぜひそういう方は、
本日書いた「写真術の学び方-part4」をお読み下さい。
自分のモチベーションを高めることが大切です。