2013年謹賀新年、私の干支、巳年の朝だ。ここ数年でもっとも寒い新年ではないか、只今の外気温は1℃である。
音楽を聴きながら深夜からずっと読書していた。我が師のドキュメンタリーである。J・S・バッハ「管弦楽組曲」、カール・ミュンヒンガー指揮シュトゥットガルト室内管弦楽団盤である。実に清々しい。久々に聴いた。
お正月にピッタリの旋律、宮城道雄の「春の海」的情緒と同類の響きを感じる。今年の正月休みは暦の関係で9連休となったが、ずっと寒い毎日が続く。せめて景気だけは暖かみのある一年となってほしいものだ。
福岡タワー黎明期の頃である。周辺に建物も無く、道路整備にようやく目処のついた頃ではなかろうか。街路樹もまだ細々としており、点在する街路灯が目につく程度だ。今のタワー周辺とは比べようもない程に、荒涼とした時代であった。
“嗚呼、黎明は近づけり”とのメロディが聴こえてきそうな朝であった。
Minolta-α9000+28/70G Fuji RDP 1980年代初冬 福岡市早良区百道浜