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英語学習AIアプリ7種を試した

2024-01-09 15:59:23 | 日記

言語教育(指導側)から生徒側へ意識を移して学習アプリを試してみました。
日本語教育用はアプリ数が少ないので今回は英語学習に絞って体験。
AIの利用状況はアプリごとによって異なり、特定の機能だけAIを使っているアプリもあれば、学習全体をAIで管理しているようなアプリもありました。
AIの使用判断は難しいので、言語学習アプリ(AIつかっているらしい)の下記7種類を試しました。

SPEAK:
有料アプリ。OpenAIが出資しているので最新技術が使われているらしい。レクチャー動画は人間の画像・音声で進められるのがよい。年間約13000円なので、1万円前後の価格帯のアプリではおすすめ。但しAI会話は従量制なので無制限に使いたいならプレミアムプラス。

レシピー:
無料でリーディング教材(一部リスニング可)なのでリーディング強化向き。学習レシピを自動作成。画面がごちゃごちゃして見にくい(好きな人は好きかも)。料金プランが他より細かく、使える機能がプランによって異なる。Standardプランで2500円/月なので年間では3万円となり、他より割高。その金額ならSpeakbuddyを使うかな。

Plang:
年間6900円は安い。但し、いきなり発言を求められるので中級程度の英語力が必要。合成音声ではなくドラマ等の人間の声を使用しているのが良い。SpeakingとWriting強化向き。購入して使用中。会話(ダイアログ)をアプリ側が自動提示するので、目的や状況別に学習したい場合は適さない。あと、間違えた表現は正解するまで何度も出てくるが、それを終わらないと新しい会話が出てこない。

Speakbuddy:
利用者が多く、AI活用が一番進んでいるイメージ。音声が合成音声だが流暢。4技能全般を総合的に強化。価格がキャンペーン価格で年間2万円越えは痛い(通常は年間39600円)。良いと思ったが高くてやめた。1万円程度なら購入する。

duolingo:
無料である程度使えるのが良い。ほかのアプリに比べると初心者むけ。有料版は年間1万円程度。とりあえず無料で使ってみるのが良いと思う。duolingo english test(DET)を受験する方は形式や雰囲気に慣れる意味で使って見るとよいと思う。

ELSA speak:
有料アプリ。年間1万円程度(プロとプレミアムあり)と永久ライセンス(キャンペーンで約$100)。発音を音素レベルで判定し、修正、訓練できるらしい。音素単位で発音を正しく判断しているのか私には判断できない。しかし、本当にそれができているのであれば言語学(音声学)に革命が起きるのではないかと思う。本当ならば、ね。

drops:
非常に多くの言語学習が可能なアプリ。ロシア語と英語を試したが、出てくる単語がおそらく同じ。なぜか初心者レベルで「サングラス」の単語が何度も出てきて、ロシア語で「サングラス」を言う機会は多くないだろうと思った。あまり単語の出現頻度が実態に即していないような気がする。それでも繰り返し学習が良いので、初心者の単語学習には向いている。永久ライセンスが約12000円なので長く、様々な言語を学習する人なら購入しても良いと思う。私は買った。

第2言語習得や日本語教育の視点で、AI活用は今後必須の技術となってくると思う。もちろん人間の教師が不要になることはないが、一部の教育はAI教師が行うようになると思う。


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