「花の写真」はシングル「つぐみ」(2010年6月発売)に収録されています。
アルバムは「とげまる」です。
カントリー&ウエスタン調の楽しい雰囲気の曲です。
ブンチャッ、ブンチャッに合わせて、思わずかかとでリズムをとってしまいます。
マンドリンとペダルスティールギターで佐橋さんが参加しています。
スティールギターはさすがに達者で、その味のある音は
この曲の大きなアクセントになっています。
去年、遠くに住んでいる君に花の写真を送りました。今年もその花が咲いたのでまた送りますと、
それだけだったら、ほんとに聞いているほうも「どうでもいいような」薄味の歌でおしまいです。
「君」についてわかることは、
・遠くに住んでいるようだ
・大事な人らしい
・ときどき泣きそうになる人みたいだ
ということぐらいです。
僕についてはどうでしょうか。
・花の写真を送ることが君と僕をつなぐ細い糸になっていて、
その糸は切れないでほしいと思っているようだ
・写真にそえる手紙には重要なことは書いていない 書きたいけど書けないのかもしれない
・「届きますように」とわざわざ願っているのは写真ではなく、
その言葉にできない気持ちと思われる
・何気ないふりをして写真や手紙を送ることが、君の状況の変化によってできなくなることを
恐れている
・それでも、君と僕が日々安らかに暮らせることを祈っている
・風が強くても、靴擦れしていても、水たまりがあるとさっと飛び越えたくなる人らしい
・古ぼけた街に住んでいて、鼻炎の疑いがある
などなど。
これらをもとにもう一歩踏み込んでみます。
・僕も君も年齢は20代後半から30代前半
・ふたりは数年~10年前ぐらいに出会っている
・僕は君に恋心を抱いているが、君とつき合ったこともなければ思いを告げたこともなく、
僕の気持ちを君は知らない
・あるいは恋人同士だったかもしれないが、何らかの理由できれいにお別れをして、
今は別々の土地に住んでいる
・ふたりとも現在独身
昔好きだった人の幸せを祈っていますという単純な歌ではなくて、
まだ好きなんだけど、この気持ちに気がついてくれないかな、ということでしょうか。
生々しく言えば、もうそろそろ身を固めたいが、なかなかいい人と巡り合えない。
君もまだ一人でいるらしいから、まだ間に合うならお嫁さんにできないかな。
まあ、その気持ちはわかります。よーくわかります。
私も同じようなシチュエーションで(自分は向こうから告白されましたが)、
そしてつき合うという経験をしましたから。
でも、経験者は言います、やめといたほうがいいよって。
人っていうのは変わるのよ、やっぱり。いつまでも以前の……
これ以上はブログに書けない ジャーン、ジャッジャッ、ジャーン
おしまい