千歳山研究所

ふるさとの名山、千歳山に思いをはせる野鳥写真初心者

スピッツさん 「優しくなりたいな」

2011年10月28日 | スピッツ

「優しくなりたいな」はアルバム「スーベニア」の4曲目に収録されています。

おなじみの浦島太郎さんです。亀の甲羅の乗り心地はいかがですか?

 

残響たっぷりで、しかも少しくすんだようなピアノの音で始まります。

そしてボーカルも、どれだけ響かせるのか、というくらい響いています。

これは学校の音楽室か講堂のステージで歌っているに違いありません。

したがって、この歌の僕も君も、どこかの学校の生徒、

おそらく高校生ではないかと思われます。

 

高校生の男子の頭の中は70%ぐらいが女の子のことで占領されています。

いつも、どんなときも、常に女の子のことで頭がいっぱい。

少なくとも私は、そして私の周りにいた友達もみんなそうでした。

この歌の僕も同じです。間違いありません。

 

君に片思いの僕は、もう君に夢中です。

君を知りたい、君に近づきたい、そして君とエッチしたい……

いや、「源氏物語」風にいえば契りを結びたいと、

真っ昼間から僕の妄想はとまりません。

周りにだれもいないがごとく君との妄想にふける僕のことを

「桜色に染め上げて」と、なんと文学的な表現であることでしょう。

 

「水の音を聞くたび いけない想像めぐらす」

季節は夏でしょうか。

水泳部の君がプールに飛び込む音、うーん、それはいけませんね、たしかに。

 

初恋といってもいい君への思い。

自分が優しくなれれば、もっと君に近づけるのだろうか。

それならドブネズミにでさえ優しくしてやるよ。

 

恋する男子の妄想はつきませんが、一方、片思いの女の子とどうやったら

うまくやっていけるのか、その思いを実現するための困難さに苦しむ僕。

 夢と現実のはざまにいる僕は、ふうっと宙に浮いているようにも見えます。

 

「だけどいつか 届くと信じている」

思いを持ち続けていれば、きっと報われる。

大事なことは、君を思う僕の真っすぐな気持ちではないでしょうか。

 

 

 

もしも、今あなたに恋する人がいなくても、ここを歩けばきっと桜色に染まることでしょう。

おしまい

 



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