「魚」は最初「99ep」(1999年1月発売)に収録され、
のちにアルバム「色色衣」に吸収された形となりました。
このジャケットは遊び心のあるガジェットがいっぱいで、大好きなデザインです。
2003年のBS-i放映ドラマ「恋する日曜日」のセカンドシリーズ第5話「魚」の主題歌とのこと。
もちろん見ていませんが、主演の黒川芽以さんが気になります。
どこかにアップされていれば見てみたい気もします。
水をイメージしたサウンドメイキングとのことですが、まあ、そう言われればそうかな……という感じですか。
水とはつまり海のことで、魚が住むところ。
この歌では、はるか太古、地球に生命が誕生した場所であるところの海、
というイメージが全体を包んでいるように思います。
若い恋人同士、もう気兼ねすることもなく、お互いにそのままの自分で日々を過ごせる。
壮大な海からすれば僕らは小さな砂つぶのような存在かもしれないけど、
ふたりで過ごす時間は星のように輝いている。
愛し合うふたり。何もいわずにゆっくりとしたリズムで体を合わせる。
いにしえからの海の営み、寄せては返すを繰り返す波のように。
ときにはけんかをして、悲しくなったり、別れようかと思うときもあるけど、
魚が戻るところは、この海だけなんだ。
まだまだ未熟な僕だけど、ふたりはこんなことじゃ別れない。
映画でも見て、機嫌を直そうよ。
コンクリートに落ちる涙、月明かりの中をさまよい歩く。
でも、戻る場所は君のところだけしかない。
母なる海は母性の象徴でもあり、原初的で包み込むような愛のシンボル。
つまり魂のふるさとということじゃないかなという気もします。
星砂って、生き物の殻だそうです。森永のおっとっとにも見えます。
おしまい