「会いに行くよ」はアルバム「スーベニア」(2005年1月発売)に収録されています。
この亀はアカウミガメでしょうか。
アコースティックギター(12弦も?)のゆったりとしたストロークが
聞く者の耳をイントロから優しくしてくれます。
全体を通して伸び伸びとした曲調で、新しい人生へ立ち向かおうとする
僕の心情をおおらかに歌い上げています。
君を思う気持ちばかりが心の中で大きくなって、
まるで黒い雲が太陽を隠すように僕の心も暗くなってしまった。
君の部屋の窓まで空想の伝書鳩を飛ばして、僕の思いを伝えようか。
無理やり君のことをあきらめようとして、
僕の心はボロボロになってしまったけど、
もう一度心を奮い立たせて出かけてみよう。
会いに行くよ。
自分の気持ちに正直になるんだ。人が見たら愚かなことだと思うかもしれない。
でも、僕が今持っているものすべてを捨ててもいい、
君と一緒に生きる道を選ぼう。
大きく手を広げて、とてつもない強い追い風をつかまえてやる。
そして必ずこの夢を実現してみせる。
もう一度やり直そう。そう決めるまでは、虚ろな目で空を眺めたり、
野良猫をからかったり、ただぼんやり過ごしていたんだ。
でも僕はもう決めた。
会いに行くよ。
僕たちの前途を祝福するように咲く真っ赤な花の間を、
振り向くことなく真っすぐに君の家に向かう。
そしてまたいつかこの場所にふたりで戻ってきて、
これからの長い人生を、僕たちの未来を語り合うんだ。
とにかくサビが美しい曲です。ストリングもいいぐあいに絡み合い、響いて、
歌の最後に「叶えてみせる」から「会いに行くよ」を繰り返すところは
君への深くて切ない思いが伝わってきます。
「広げた手」は、まさに「ショーシャンクの空」のあのイメージです。
おしまい