「スマホを落としただけなのに」
と言う映画を観た。
2018年の日本映画。
監督は中田秀夫。
脚本は大石哲也。
原作は志駕晃の小説。
出演は北川景子、田中圭、
成田凌ほか。
彼氏がスマホをタクシーに置き忘
れことから、女性が連続殺人鬼に
狙われてしまうというお話。
男女のロマンスの他に、スマホの
リテラシー、なりすまし、猟奇的
な連続殺人、ネグレクト等、いま
風の要素が織り込まれている。
それぞれが深刻なテーマなのに、
単なるエンタメのネタとして使わ
れているだけだ。飾りかよ。
表現したい思想があって、それを
広く観てもらうためにエンタメに
仕立てるのが映画だと、有名な監
督が言っていた。これではまるで
逆ではないか。
それは別にしても、いい場面での
セリフがクサ過ぎる。これが一度
ならず何度もあるから、それを数
えるのが楽しみになるくらいだ。
他にも、緊迫した場面で長々と
回想が入ったり。脚本の問題か。
印象に残ったのは、成田凌の熱演
と、スマホは落とないように気を
つけなきゃ、ってことくらい。
なんだかなぁ･･･。日本映画には
もっと頑張ってほしいなぁ。
