映画「ドラゴン・タトゥーの女」
を観た。
2011年のアメリカ映画。
監督はデヴィッド・フィンチャー。
原作はスティーグ・ラーソン。
出演はルーニー・マーラほか。
雑誌記者が大物実業家から40年前
に起きた、姪の失踪事件の調査を
依頼される。記者は、かつて自分
の身辺調査を行った天才ハッカー
の女を助手に雇い、助手の活躍に
よって真相を解明していく。
ややシュールな映画だった。
脈絡が悪いというか。
失踪事件の謎解きが一つの主題な
のだろうが、事件の重要さが不明
で、今一つ興味がそそられない。
雑誌記者は主人公的な扱いなのだ
が、別に特長がなく有能でも魅力
的でも何でもない。
助手になる女は、数奇な生い立ち
でクールだが、物語に絡む必然性
がよく解らない。本筋とは関係無
さそうなシーンがやたら多い。
ただ、彼女のキャラ立っていて、
その魅力だけが映画を観続ける
モチベーションになった。
オープニングの映像も平凡でなく
斬新な展開を期待したのだが、
スタイルだけで内容の乏しい映画
だった。原作はベストセラーだし、
本作以前にも映画化されているく
らいだから、きっと本作の出来が
良くないのだろう。