映画「マトリックス」を観た。
1999年のアメリカ映画。
監督・脚本ウォシャウスキー兄弟。
出演はキアヌ・リーブスほか。
主人公の男。日常の中で奇妙な事
が起こり始め、２つの集団の争い
に巻き込まれる。日常と思ってい
たものは、実はメタバースのよう
な仮想空間で、現実の肉体はコン
ピュータに接続されていたのだ。
２つの集団は、コンピュータと、
コンピュータ支配に気付いた人間
との闘いだった。男は人間として
闘いに身を投じてゆく･･･。
映画は名作と呼んでいいのだろう。
物語も、アクション映像も、見応
えがある。四半期も前の映像だか
ら技術的には古そうだが、それが
却って迫力があったりする。
ジャンルとしてはSFアクション
になるのだろうが、描く世界から
は哲学的な問いも伝わってくる。
ごちそうを食べて美味いと感じる。
それは脳がそう感じるからであり、
その点では現実であろうと、仮想
空間であろうと、何が違うという
のか。現実では、食べる物はごち
そうばかりではない。非効率だし、
不完全だ。仮想空間の方がはるか
に理想的ではないか。
映画の主人公は、仮想空間よりも
現実の方が選ぶ。観てる自分もそ
れには共感できる。
他人や機械に支配されるのは嫌だ、
どうせなら自分で選びたい、そう
思うからだろうか。現実も、偶然
とか運命に支配されてるっちゃあ、
そうなんだけどねぇ･･･。
