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聴刻堂日乗

映画「かそけきサンカヨウ」

映画「かそけきサンカヨウ」
を観た。

2021年の日本映画。
監督は今泉力哉。
原作は窪美澄。
出演は志田彩良、井浦新ほか。

今どき珍しい映画だと思った。
人の感情の動きを丁寧に描写する。

主人公の高校一年生の女子。
三歳の時に両親が離婚し、父親と
二人で暮らしてきた。父親の再婚
に伴い、新しい母親と妹ができ、
四人で暮らし始める。

自分に対する父親の変化。
新しい家族に対する戸惑い。
自分を置いていった母との再会。
中学からの男友達との淡い恋愛。

こういう映画。
人によって好き嫌いはあるだろう。
自分も好悪両面を感じてしまった。

"優しさ"とは、他人の感情を察して
あげられることだ。改めてそんな
ことに気付かされた。

そして男は、いや男だけでなく女
も含めて人は、優しくなければ
生きる資格も無いのだけれど、
優しいだけでは生きていけない
んだよなぁ、と思ったりした。

我乍ら嫌なオヤジになったもんだ。
やれやれ。

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