映画「ファーザー・スチュー」
を観た。
2022年のアメリカ映画。
監督・脚本ロザリンド・ロス。
出演マーク・ウォールバーグほか。
肉親の死。夢の断念。父との確執。
瀕死の交通事故。不治の難病。
多くの不幸に見舞われ続ける男が、
宗教的な使命を悟り司祭をめざす。
題名の"ファーザー"は神父のこと。
"スチュー"は主人公の男の名前が
スチュアートで、その愛称だ。
実話に基づく話だと言う。
感動すべき物語だ。
しかし・・・。
何故だろう。いま一つ響かない。
自分の、宗教的な感度の鈍さ故か。
その要素があるのは間違いない。
ウォールバーグのキャラもあるか。
人が良さそうで、明るくて。
あまり不幸の陰が感じられない。
良かったのは、スチューの神父と
しての異色ぶり。スラングを交え
た飾らない言葉で語る説教。もっ
と聞きたかった。
スチューは元ボクサー。
「ボクシングで負けるのはダウン
した時じゃない。立ち上がらなか
った時に負けるんだ。」