「ルー・ガルー:人狼を探せ!」
という映画を観た。
2024年のフランス映画。
監督はフランソワ・ユザン。
出演はフランク・デュポスク、
ジャン・レノほか。
ファミリー向けファンタジー映画。
主人公一家が、古い盤ゲームの力
で中世にタイムスリップしてしま
う。一家はゲームをクリアして無
事に現代に戻って来れるのか・・・。
ファミリー向けだが、そうと割り
切れば大人も楽しめる。意外に
色々と考えて創ってある。
まず一家6人の構成が現代風だ。
祖父に夫婦、子供が三人。夫婦は
ともに再婚どうし。それぞれの
連れ子と、夫婦の間の子が一人。
家族関係の複雑さに加えて、祖父
の認知症も現代風の問題だ。
中世が現代との対比で面白おかし
く描かれるが、それは現代の社会
的な価値観に気付かせてくれる。
人権に関する進歩、特にフェミニ
ズムについての表現が印象的だ。
家族のそれぞれに付与される不思
議な能力も楽しいし、チームワー
クや家族愛、友情といったものも
味わえる。
随所に笑いが散りばめられ、誰で
も観やすくなっているが、それだ
けでなく、作り手の描きたいもの
がしっかりあるから、大人でも見
応えがあるのだろうな。