「ティアーズ・オブ・ザ・サン」
という映画を観た。
2003年のアメリカ映画。
監督はアントワーン・フークア。
出演はブルース・ウィリス、
モニカ・ベルッチほか。
戦争映画だ。あまり好きじゃない。
当初「ダイハード 4.0」の企画と
して進められていたが、アフリカ
問題のテーマ性の深さから変更さ
れたと知り、観てみることにした。
舞台は内戦下のナイジェリア。米
国人女医の脱出支援に、米軍の特
殊部隊が出動する。部隊を率いる
中尉がブルース・ウィリスだ。
ナイジェリアはアフリカ大陸の左
脇下に位置する大国。人口は2億
人を超え世界第7位で「アフリカ
の巨人」を称される。
元イギリスの植民地で、1963年
に独立。1967年~70年に内戦
となり、その後も民主政権と軍事
独裁政権が交互に続いたが、現在
では安定した民主国となっている
らしい。
映画は内戦時代を描いたのだろう。
宗教の異なる民族が対立し、民族
浄化の虐殺が行われる状況となっ
ている。
どちらが良い悪いは、アメリカの
映画としてバイアスがかかってい
るだろうが、民族浄化の悲惨さは
近いものがあったろう。
「ダイハード」の陽気さとは質の
異なる、力作でした。