エマニュエル・トッドを読んだ。
読んだ本は文春新書。
「老人支配国家と日本の危機」。
タイトルはなかなか刺激的だ。
「日本は核を持つべきだ」
「トランプは歴史的大統領だった」
刺激的な内容、明快で解かり易い。
この手の論には疑ってかからねば。
読み進めて考え方が解かってきた。
世界の家族制度はいくつかの型に
分類されて、それによって社会的
な価値観が形成されるのだと言う。
例えば、英米加は絶対核家族で
基本的価値は自由だから、
個人主義で移動性が高いらしい。
日独韓は直系家族に分類され、
基本的価値は権威と家族主義で、
承継が得意なのだそうだ。
家族形態をキーとする論は面白い。
でも日本では家族が急変化してる。
一方通行ではないのでは、と思う。
日本は少子化が最大の問題と言う。
少子化対策と移民の両方が必要だ。
育児や介護を家族任せではなくて
社会全体で負担すべき。
移民は全面解禁ではなく、日本社会
に適応する人を受け入れよ。
提言は具体的だし合理的だ。
エマニュエル・トッド。
一度は読んでおくべし、かな。