エスクラ吹きの備忘録

2024年3月で一時引退したアマチュアエスクラ吹きです。演奏感覚を忘れぬよう記録する、主に自分用です。

エスクラの音程

2024-09-11 09:48:00 | 日記
ここ近年は特に音程について苦労しなくなった上に、元々ほとんど苦労しなかったのであまり参考にはならないかもしれないが、、、

エスクラの音程で最も大事なことは、セッティングが決まっているかだと思う。これには楽器やマウスピースの相性もあるが、リードの個体差も大きく影響することを忘れてはならない。全く音程が取れない楽器であっても、リードを変えるだけで意外と安定したりするものだ。特に高音がぶら下がる場合などが顕著に思える。
エスクラを吹いていると、金管楽器の外すという症状が非常に理解できる。抵抗感や音色の変化よりも真っ先に高音の打率が落ちて来たら、そのリードはもう寿命がない。

私はほとんど変え指も使わない(必要がない)が、唯一変え指を常用するのが五線譜よりもはるか上の記譜ミ音である。B♭管でラに相当するこの音は、オーケストラアレンジ曲でよく出てくるのだが、通常運指では概して低くなる。
そこでこの音の際、通常運指に加えて左手人差し指の根元で開放のソ♯キーを開ける。これで音程は±0で気持ちよく吹くことができる。

あと意外と盲点なのが、エスクラの音程は冤罪になりやすいということだ。エスクラ=音程悪いという先入観なのか、実際にトランペットとのユニゾンでトランペット側に音程の問題があっても、聞こえる音はあたかもエスクラの音程が悪いように錯覚して聞こえてしまう。ピッコロとのユニゾンでも起こりやすいが、元々ピッコロ奏者は音程に関しては十分すぎるほど警戒している者が多いから、トランペットといった派手で比較的音程へのマークが甘いパートとの相性が悪くなる。
悪い音程の相手に合わせるのではなく、自分の正しい音を守るために毅然としていることも時には重要なのだ。


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