精華女子高校がブームを起こしたブリティッシュブラスバンドからの編曲作品。編曲といっても、作曲者自身の編曲であるので、改訂版とも言えよう。
この曲のエスクラは、ホルンやB♭クラのようなソロはないものの、事実上のソロ箇所が多数存在する。なぜそのような作りになっているのかは、原曲たるブリティッシュブラスバンドの演奏を聴けばわかる。
ブリティッシュブラスバンドにおいて、エース格となるパートに「E♭コルネット」という通称エスコルと呼ばれるパートがある。宇宙の音楽だけでなくブリュッセルレクイエムなどでも、ここぞ!というシーンで他の音を切り裂いて鳴り響くキュイーンというハイトーン。そのエスコルパートが、吹奏楽版になるとものの見事にエスクラにそっくりそのまま移植されているのだ。中でも私が特に好きだった箇所は、中間部の三連符半音階と、ハルモニアの後半である。
元々がエスコルなのだから、いくら吹いてもいくら鳴ってもうるさくない。むしろ鳴れば鳴ほどカッコいい!!
持っているのはエスクラでも、演奏中は常にヨークシャーバンドの緑のエスコルおじさんを意識しっぱなし。ハルモニアで最後の伸ばしの前にブレスを取るところなど、色々と真似させていただきました。
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